ツーリングは“どこをどう切っても3シリーズ”
最高出力245ps/最大トルク350Nmを発生する2リッター直4直噴ターボエンジンに6MTと8ATを組み合わせる。燃費は旧型の325iツーリングより約10%向上、およそ14.7km/l(EUテスト・サイクルで100kmあたり6.8リッター)とされた
速度制限のキビシい街中での低速走行では、タンタンタンと軽快な振る舞いでセダン+65kgの体重を感じさせずに走る。そして、ドイツの場合、街を出ればいきなり90km/h制限や100km/h制限のカントリーロードになる場合が多いのだけれど、そこではセダンに負けず劣らず、当意即妙なフットワークをみせた。やっぱり、3シリーズには、90km/hあたりで流すように攻める走りがよく似合うと思う。
アクティブステアやランフラットタイアの違和感も、もうほとんどなくなってきた。あとは、電動パワーステアリングの、60、70km/hあたりの気持ちの悪い抵抗感だけ何とかなれば、ハンドリング関係は、文句ナシ。
ただ、ひとつ。日本仕様のセダンでも気になっていたアイドリングストップ時のノイズとバイブレーションには、改善の余地がまだあった。ツーリングでどうのこうのというよりも、デビューより時間がたってのランニングチェンジにより、かなり改善されてきた気もするのだが、やっぱりまだ気になってしまうレベルの音と揺れであった。