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天然ミストを浴びに富士山麓、陣馬の滝ドライブ(2ページ目)

涼を求めて富士山麓へ。そこには遊べる滝、冷え冷えの清流、水遊びでリフレッシュできるディスティネーションが。天然ミストに包まれ気温は23度、せせらぎは水温は10度以下。売店もカフェもありませんが、そこは真夏にこそ訪ねるべき、とっておきのパラダイスです

執筆者:瀧 昌史

とにかく冷たい! 気持ちいいけど冷たい!

滝鑑賞であれば、他でもできますが、陣馬の滝の素晴らしいのは、その滝壺近くまで近づけ、清流の中に踏み入れ、水遊びできる点です。崖にそれほど高低差がなく、一番太いそれを除いては、打たれることだってできます。ただし問題は水圧では無く、その冷たさ。水温10度ぐらいなので、1分も打たれれば、がたがた震えること、うけあいです。

解説画像

裏に回って滝越しに撮影できる人気のスポット。水深浅く、水にそれほどの勢いもないが、とにかく冷たい

清流も同様で、とにかく冷たい! 気持ちいいけど冷たい! きれいだけど冷たい! だから飛び込むのはラッシュガードを着た子どもぐらい。それも、すぐに笑顔凍てつき、腕を前で合わせ、唇を紫色にして、上がってきます。泳いでいる人はほぼ、いません。

クルマで都心から2時間半で、ここまで滝に親しめる水場は、そうそうないと思います。滝壺から下流への流れも穏やか。高低差がなくフラットで、下流しばらくには渓谷もないから、安心です。

解説画像

陣馬の滝は、静岡県の一級河川、五斗目木川(ごとめきがわ)起点とされている。

水は富士山に降り積もる雪が融け、いったん地下に吸収された後の湧水と、五斗目木川(ごとめきがわ)上流とのブレンドだから、冷たいのです。

なぜ陣馬の滝かといえば、建久9(1193)年に源頼朝がこの滝近くに一夜の陣を敷いたから。

その夜、滝壺からドンドンと太鼓を打つ音がしたので、家来に滝壺を探らせると、中から太鼓の胴のような石が出てきたとそうです。この石は現在も、近くの遠照寺(おんしょうじ)の境内に保管されています。
解説画像

遠照寺(おんしょうじ)の境内に置かれている、太鼓石。源頼朝が陣馬の滝、滝壺を探らせ発見したという



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