財布の中をキレイにするということが、何を意味しているのか
お札の向きをキレイにそろえて入れることが大事、という主張の記事を読んだことがあります。お金持ちはたいてい長財布を持ち、お札の向きがそろっているのだそうです。お金に対するホスピタリティーが大事で、お金をしわくちゃにするとお金が悲しむとか、財布の中のお金が少ないとお金が寂しがると書いてありました。何かのオカルトか新興宗教なのか?と思ってしまいます。もちろん、お金を大事に扱いましょうという、この主張の本質はそういうことではありません。様々なモノ・コトの扱いに対する意識の有無が、財布など細かいところに出るということです。財布に無頓着な人は、お金の管理についても無頓着なのでお金が貯まらない、という意味では一理あります。居酒屋やコンビニのレジで見ていると、お札を放り投げるとか、しわくちゃのお札を渡すとかする人の財布は確かにボロく、いろいろなものでパンパン、レシートなどがはみ出ています。
財布のキレイさよりもどうお金を使うかに気を配るべき
しかしお金持ちにもいろんなタイプがいて、電子マネーとクレジットカード中心で、財布を持ち歩かない人もいます。私の友人で年商300億の企業オーナーがいますが、財布は見るも無残なボロボロ。彼には虚栄心が一切ないからでしょう。お金を大切にするというのは、お金そのものを物理的に大切に扱うというよりも、使い方を大切にすることです。財布とかお札の向きに気をとられるよりも、まずはその道具をどううまく使いこなすかに気を配る。長財布を持てばお金持ちになるとか、財布の中をすっきりさせお札の向きをそろえればお金が貯まるわけではなく、お金をいかに上手に使うかという意識を持つことが、結局は財布といった細かいことにも現れるということです。