スマートフォンがもっと楽しくなる「フォトレコーダー」
僕は今後のビデオレコーダーは「家のなかのマルチメディアデータを集積するホームサーバーのように進化していくべきでは?」というような話をしばしばしている。最近のブルーレイレコーダーはデジカメやビデオカメラなどの画像を取り込めるなどの機能を取り入れてきたが、チューナー数が増え、スマート機能なども追加されて多機能となり、やや扱いが面倒になり、感覚的に「重い」感を増していた。そんな中、パナソニックから割り切った機能で、ライト感覚で使えるフォトレコーダー「DMR-HRT300」が登場した。
フォトレコーダーって何だ?
「フォトレコーダー」と銘打ったHRT300だが、どんな機能を搭載しているのかというと、1. スマートフォンの画像を自動的に転送
2. ショートムービーが簡単に作れる
3. 写真や動画をSNSなどに簡単に公開できる
というような機能だ。
1は、スマートフォンから自動的にHTR300へ画像を送信できる機能。ハードディスクに未保存の画像データの転送が、手間なく簡単にできる。
この機能は「DIGA Contents Link」というアプリを使っていて、2012年2月以降発売のDIGAでも使うことができる。なお、このアプリはiPhone版とAndroid版があるので、いろいろなスマートフォンで使える。Androidなら、充電と同時にデータが転送されるのも便利だ。
このHRT300独自の機能としては、無接点充電規格「Qi(チー)」に対応していることがある。そのため、本体の上にQi対応のスマートフォンを置けば、充電しながら画像データを転送することができる。
2は、保存した画像を自動で組み合わせて、ショートムービーを作成できる機能。最近のDIGAであれば、ショートムービー作成機能を搭載しているが、この機種独自の「おまかせクリップ」機能を使えば、自動転送した写真から自動的にクリップを作成することもできる。
3は、作成したクリップや保存した写真を、さまざまなSNSなどに簡単に公開できる機能。YouTube、mixi、Facebook、Picasa、そして、LUMIX CLUB PicMateに対応している。LUMIX CLUB PicMateというのはパナソニックが運営しているクラウド画像、動画保存サイトだ。
次ページではレコーダーとしての機能ついての話をします。