14型なのに13.3型より軽い!? LIFEBOOK UH75/H
富士通のUltrabookは、2012年夏モデルとしては2モデル発表された。14型ワイド液晶を搭載した、LIFEBOOK UH75/Hと、13.3型ワイド液晶を搭載したLIFEBOOK UH55/Hだ。普通に考えれば13.3型液晶搭載機の方が薄く軽量と思うだろうが、薄く軽量なのは14型液晶搭載モデルのUH75/H。どちらも富士通の技術をつぎ込んで設計された製品だが、薄型軽量に特にこだわって設計されているのは、14型ワイド液晶搭載のUH75/Hだ。
FMV-LIFEBOOK UH75/H
13.3型ワイド液晶搭載のUH55/Hと比べると、基本的な仕様も若干異なるものの、薄型軽量設計ということで、価格もUH55/Hに比べると1割から2割ほど割高となっている。価格は若干高いながらも、それだけの価値のある製品に仕上がっている。
HDD搭載でもSSD搭載型とほぼ同等の薄さを実現
日本メーカーはUltrabookの参入に若干遅れたが、2012年夏に主な製品がそろった。Ultrabookは薄型ということで、どうしてもデザインや機能が似通ってしまうが、その中でも日本メーカーは自社の特徴を出そうとしている。たとえばUltrabookはパフォーマンスや薄さを重視し、SSDを搭載するか、コストと価格のバランスを考え、HDDを搭載するかのどちらかになる。
富士通の場合、一般的な13.3型のUltrabookと同等の底面積で14型ワイド液晶を搭載し、さらに薄型ではSSD搭載モデルが多い中、HDDを搭載しながら、薄さは他社のSSDモデルと同等の15.6mmを実現。ここがこの製品のポイントで、薄さを維持しながら、コストと容量面でメリットの高いHDDを搭載し、日本メーカーらしい先端技術を生かした製品となっている。
HDDを搭載していても薄い筐体
薄型にするために、通常は液晶パネルだけで独立したモジュールを使うところ、液晶の天板部品などと一体化した専用設計の液晶パネルを使うなど、部品レベルからこだわっていることがわかる。
実際、13.3型のUH55/Hはコストパフォーマンスを重視した他社と同等のUltrabookだが、14型のUH75/Hと同等の底面積だ。こちらはコストパフォーマンスを重視した製品で、薄さや重さなどの点で目立った特徴はない。