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お金能力をアップさせる銀行との付き合い方

銀行と言えば、気になるのは金利と手数料でしょうか? 得したり損したり、目先の影響が大きいのはこのふたつ。でも、これからの銀行との付き合いを考えたとき、ぜひ実行してほしいのが、自分が利用している銀行をしっかり見て、大人の付き合いをすることです。

坂本 綾子

執筆者:坂本 綾子

預金・貯金ガイド

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銀行のサービスをチェック!

銀行との付き合い方

しっかり見ておとなの付き合いを。

結婚している方、夫(または妻)の顔や姿を、最近しっかり見たことがありますか? 居るのが当たり前になると、相手の変化に案外気が付かないもの。ガイドは、美容院に行った日に、夫にも子どもにも気付いてもらえず、ショックを受けたことが何度かありました。

銀行も、毎月、給与が振り込まれ、生活費が引き落とされ、現金を引き出して……と、あまりにも当たり前の暮らしのインフラであるため、新しいサービスが提供されていることに気が付いていない人は多いようです。

各銀行では、コンビニATMの手数料を無料にする、ポイント制で振込手数料を割引するなど、個人向けのサービスを競い合っています。金融の自由化により、銀行はどこでも同じではなくなっています。よその銀行はともかく、自分が使っている銀行のサービスは、しっかり把握して使いこなしたいもの。その気になれば店頭やATMコーナーのパンフレット、ホームページで情報収集できますから、確認しましょう。

期待し過ぎず、冷静に、大人の付き合いを

現在、預金の金利が低いのは、銀行のせいではありません。世の中全体の金利が低いときに、飛び抜けて高い金利の金融機関があったとしたら、そっちの方があやしいのです。インターネット銀行やインターネット支店では、低いなりにも都市銀行とは差をつけた金利設定をしていますから、これは評価できるのではないでしょうか。また低金利のおかげで住宅ローンの金利負担は小さくて済んでいます。

一方、気をつけたいのが、円の預金以外の商品です。銀行では投資信託や保険も販売するようになりました。銀行は金融商品の小売店として投資信託などを仕入れて売っています。売れれば手数料が入る仕組みです。投資信託の価格が下がって、あなたが損をしても銀行は痛くもかゆくもありません。円の預金は、銀行がリスクを取って、預金者に金利を約束しています。銀行に万一のときは預金保険制度により預金者は守られます。

けれど、投資信託や保険は、銀行はあくまで販売者であり、リスクは買った人が負います。銀行ですすめられたからではなく、自分でその商品の仕組みを理解して、自分の判断で買わないと、あとで後悔することになります。銀行は株式会社ですから、経営していくために一定の利益を追及するのは当然のこと。それを批判するのではなく、預金者も大人として銀行のサービスを使いこなせるようになるべきです。

低金利のときに高金利を期待しない、銀行に頼らない、複数の銀行サービスを比べてみる、預金者に便利なサービスは評価する、商品の品ぞろえをチェックする、増えた選択肢を活かして自分で選ぶ、自分に合うサービスを使いこなす……このような経験を重ねることで、お金能力がアップし、長い目で見たときのお得につながるはずです。

銀行と対等な付き合いができる預金者に。そろそろ大人になりましょう。


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