抱っこ紐・おんぶ紐/おんぶ紐・おんぶもできる抱っこ紐

ともに成長する抱っこ紐 ストッケ マイキャリア(2ページ目)

7月24日から発売されるストッケの抱っこ紐「マイキャリア」、一足早く試してみました。ストッケならではの「子供とともに成長する」というコンセプトの抱っこ紐とは?

遠藤 まさ子

執筆者:遠藤 まさ子

子育てグッズガイド

使い方は3通り


本体が3つに分かれており、抱き方によって組み合わせを変える

本体は3つに分かれており、抱き方によって組み合わせを変える

マイキャリアは、対面抱っこ、前向き抱っこ、おんぶの3通りに使えます。抱っこ紐本体はメインハーネス(抱っこする人が身につける部分)とフロントキャリア(抱っこ用パーツ)、バックキャリア(おんぶ用パーツ)の3つに分かれており、抱き方によって組み合わせを変える仕組み。さらに子供の成長に合わせて抱き方を変えるシステムを採用しています。


おんぶ、抱っことも子供のおしりにそったカーブを実現するエルゴノミックフォルム

おんぶ、抱っことも子供のおしりにそったカーブを実現するエルゴノミックフォルム

これは、それぞれのパーツが人間工学に基づいて設計された「エルゴノミクスデザイン」だから。一般的に、エルゴノミクスデザインの商品は曲線的なパターン(立体裁断)を採用しています。抱っこ紐の場合は「子供をホールドする部分」と「抱っこする人の身に付ける部分」、二人分の体型を考慮しなくてはならないため、立体裁断を施すとサイズ調整がしにくい、シワが寄りやすいなどの問題が生じます。そこでマイキャリアはあえて「パーツを分ける」という方法でそれぞれの理想的なパターンを実現しているのです。


また、それぞれのパーツの着脱はわかりやすく設計されており、とくにショルダーベルトや子供をホールドする部分などは抱っこした状態でも調節しやすい箇所に設定されています。

お尻周りの形状を最適化した「ハッピーヒップス」デザイン


理想的な赤ちゃんの足の開き方を考慮し、マイキャリアの立体形状は生まれたそう

理想的な赤ちゃんの足の開き方を考慮し、マイキャリアの立体形状は生まれたそう

乳児期は股関節の発達にもっとも大切な時期。抱っこ紐を使って抱っこをすると、どうしても赤ちゃんの特定の部位に負担がかかりやすくなってしまいます。マイキャリアは小児理学療法士ととも開発をし、「なるべく自然なポジション」が取れるように設計されています。

そのポジションとは、子供の腿が90度以上の角度に持ち上げられ、外側に約70度開いているというもの。股ぐりが狭すぎると赤ちゃんの腿はだらりと下がってしまいますし、逆に広すぎると股関節が開きすぎて脱臼につながりかねません。

さらに股ぐりなどの一点に負荷が集中しないためには、赤ちゃんが背中、首、おしり、太ももなどあらゆる部分で体重を支える必要があります。そこでマイキャリアのおしりが収まる部分は適度なマチとカーブが設けられ、立体的な形状となっています。

外側の前だっこの際は、フロントキャリア下部のファスナーを全開してカバーを巻き上げて使う

外側の前だっこの際は、フロントキャリア下部のファスナーを全開してカバーを巻き上げて使う

ちなみに子供のおしりを収める部分は、対面抱っこ、前向き抱っこ、おんぶの全てが異なる形状、つまり子供の成長と抱き方に合わせた最適設計がなされています。キャリアひとつで2通りの抱き方に対応させるために、フロントキャリアは右の写真のような造りになっているのです。ヒップ部分はファスナーで外側を巻き上げられ、巻き上げると内側に設けられた細めの前向き抱っこ用の股ぐりが利用できるのです。


>> まるで背骨入り?! メインハーネスの特長
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