夏バテはなぜ起こる?
食欲のないときに食べたいスイカ。ただし食べ過ぎには注意!
さらに暑い時期に飲みやすい、食べやすいからといって冷たいものばかりをとり続けると胃の消化機能が低下して食欲がなくなり、エネルギー源である炭水化物、タンパク質、ビタミン、ミネラルなどさまざまな栄養素が不足することが考えられます。栄養不足から体の不調をきたして疲労感を感じ、さらに食欲が低下するという悪循環に陥ることも。このように夏バテには環境だけではなく、食事によっても大きく影響を受けるものなのです。
運動は自律神経の働きを整える
暑い時期に運動することは発汗量も増えるし、疲労感が増すのでは? と思われる方もいるかもしれませんが実は逆。運動は自律神経の働きをよくし、夏バテの予防・解消に効果があるといわれています。運動習慣のない人がいきなりハードな運動を始めてしまうと、ひどい筋肉痛に悩まされたり、ケガをしてしまったりする場合もありますので、身近にできることから始めてみましょう。夏バテ解消のために行う運動のキーワードは「涼しい時間」「リラックス」「ムリをしない」ことです。夏の日中は暑さが厳しいので、早朝や夕方など気温が少し下がったところで合間の時間をみつけてウオーキングをしてみたり、自転車を利用してお買い物と運動を兼ねてみたりといったことから始めてみてはいかがでしょうか。自宅や職場などでストレッチを行うことも運動効果が得られますし、よい気分転換にもなります。物足りないなと思ったら少しずつ運動する時間を長くし、強度を少しずつ上げていくようにしてみましょう。
朝、座ったままできる夏バテ予防簡単ストレッチ
ここでは簡単に座ったままでできるストレッチをご紹介します。ひねり運動には内臓を刺激して腸の蠕動運動を活発にする効果、大きく呼吸をすることは脳にまで酸素を十分に行き渡らせて眠気を解消する効果などがあるといわれています。朝、出勤したときや自宅などで行うと体がほぐれるだけでなく、気持ちもスキッと前向きに一日を過ごせるようになりますよ。■腕と背中を伸ばす
上から引っ張られているようなイメージで腕と背中を伸ばそう
両手を組んで頭上にあげます。このときに腕から脇腹、背中にかけて意識しながら伸ばすようにしましょう。大きく息を吐き、その後はリラックスした状態で呼吸しながら15秒~20秒程度伸ばします。その後、今度は組んだ手を前方へと突き出すようにして同じく15秒~20秒程度伸ばしましょう。このとき体が前方へと傾かないように注意し、背中が伸ばされていることを意識して行います。背もたれにもたれかからないようにしましょう。
■椅子をつかって体をひねる
椅子を使って体を大きくひねろう
■体を左右に倒す
体を左右に傾けながら、脇腹から二の腕にかけて伸ばそう
■胸を開いて大きく呼吸する
大きく胸を開きながら、深く空気を吸い込むようにしよう
簡単なストレッチや運動で予防・解消できる夏バテ。疲れやだるさを感じる前に体を動かして夏バテ知らずの日々を過ごしましょう。