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新大久保の「イケメン通り」はどこ?どんな店・屋台がある?

新大久保のコリアンタウンを抜ける「イケメン通り」を歩いてみた。マップを見れば行き方はわかる。行ってみれば、細い通りに人がいっぱいで、とにかく熱い! 美味しいご飯に屋台、ランチにもいいかもしれない。

増田 剛己

執筆者:増田 剛己

散歩ガイド

どこにある? 新大久保の「イケメン通り」

『イケメン通りはどこですか?』

新大久保の職安通りを歩いている時に中年のご婦人からこう聞かれたが、わからなかった。しかし、本当にそんな通りがあるのだろうか?新大久保界隈を歩く機会に、路上で配っていたり、お店に置いてあるマップを集めてみた。
 
どこにある? 新大久保の「イケメン通り」

新大久保駅周辺で配られていたり、お店などに置かれているマップ


マップを見ればわかるが、新大久保界隈は現在、コリアンタウンとなっていて、ごく狭い範囲に韓流ショップが多数ある。いくつかのマップの中を見てみると、ありましたよ、イケメン通り!
 
大久保通りから、職安通りへ垂直に伸びる通りだ

載っていないマップもあったが、多くの地図に出ていた


イケメン通りとは、大久保通と職安通りまでの通りのこと。職安通りは、ドンキホーテのある場所。大久保通りはどこを曲がっていいのかよくわからない。イケメン通り、なんだろう……イケメンがたくさんいるのだろうか?とにかくこの通りに出掛けてみよう。
 

マップを見ながら歩く新大久保

大久保地域といえば、戦前は高級住宅地だったそうだ。僕が東京にやってきた1980年代、このあたりはラブホテル街だった。それがいつの間にか派手な服装の外国人の街娼が掛けてくるようになった。そんなのが数年続き、取り締まりがきつくなったのか、あっという間にそういう人達はいなくなり、気がつけばコリアンタウンになっていた。
 
新大久保駅から大久保通りを東へ向かう

韓流のアイドル達のグッズ、化粧品、飲食店などが並ぶ大久保通り


新大久保界隈は、平日も週末も関係なしに毎日ものすごい人が歩いている。少し前は、中年女性でいっぱいだったが、いまは若い女性も多いし、男性の姿や家族連れもいたりする。
 
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テイクアウトができるお店には、行列があったりする


大久保通りは昔ながらの通りで、歩道も狭い。その狭いところに多くの人が歩いているので、急いで通り抜けるのは至難の業。流れに身をまかせていこう。
 

私はイケメンじゃないけど、ここはイケメン通り

「Natural Garden」という緑色の看板のお店を曲がり、南に向かう人が多い。ここがイケメン通りか。歩いているご夫人達に「ここはイケメン通りですか?」と聞くが、誰も知らなかった。
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大久保通りから一歩入った路地にも人はいっぱいだ


もう少しまっすぐ歩くと、少し道幅が広くなってくる。そして、呼び込みのお兄さんなどがいたりする。
おっさんにはよくわからない店ばかりだ

いろいろなお店が建ち並んでいる


そこで、チラシを配っているお兄さんに『ここイケメン通りですか?』と聞けば、うれしそうに『そう、ここイケメン通りですよ。私はイケメンじゃありませんけどね』と謙虚なことを言うのだが、けっこうイケメンである。よくわからないが、格好が韓流のアイドルみたいだ。しばらく歩いて、また聞けば、同じような答えだ。若い韓国人男性はけっこう謙虚だ。ただ、こちらはさほどイケメンではなかったが。
 

新大久保のイケメン通りには美味しいご飯がたくさん

イケメン通りが職安通りにあたるところは、ドン・キホーテがある。職安通りのホットクの店はずいぶん前からあるように思う。いまはあちらこちらにあるが、昔はこのドン・キホーテ脇の店だけだった。相場は1枚200円。ハチミツ、あんこ、チーズなどを入れて焼いてくれる。一通り食べたが、僕はハチミツが好きだ。
 
焼けるのを見ているだけでもけっこう楽しい

手際よくホットクを焼いてくれるイケメンのお兄さん


ところで、ホットクを焼いているのはたいてい若い男性が多いように思う。なぜだろう。そして買うための行列ができている。

さて、そこから大久保通りを東に歩く。やっと人が少なくなったところにあった「武橋洞(むぎょんどん)」という韓国家庭料理のお店に入る。
 
ビールが進む料理です。

ケンニプというエゴマの葉の漬け物


ケンニプというエゴマの葉の漬け物やらチヂミなどをいただく。おいしい! ご主人は昔のイケメンっていう感じの方で、気さくに料理についてあれこれ教えてくれた。ケンニプには、キムチと同じように各家庭で作るので、その家によって味付けが違うのだそうだ。ここのは甘みのある辛さだった。
 
韓国で「テグタン」といえば、鱈のスープだけれど、日本では牛肉のスープ

「テグタン」。牛肉と野菜を煮込んだスープ


韓国で「テグタン」といえば鱈のスープだけれど、日本では牛肉と野菜を煮込んだものが多い。もともと大邱(テグ)市の名物スープという意味なのだそうだ。
 
チヂミは、外がカリッとして中はふんわりしています

日本でもすっかりおなじみのチヂミ


そして、チヂミ。韓国人は雨がふる日にはチジミを食べたくなるのだとか。理由は、雨音とフライパンでチヂミを焼く音が似ているため、雨の音を聞くと、チヂミが食べたくなるのだそうだ。

新大久保に足を運ぶ際は「イケメン通り」でのイケメン探し、そして、韓国料理を堪能してみては?

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