画質にふさわしいディスプレイ
液晶ディスプレイは画素にホワイトを加えた122.9万画素(VGA相当)の3.0型。4:3のスクウェアタイプを搭載しています。基本的に3:2の画角で撮影するカメラなので、上下に黒いラインが入ってしまいます。これがいまひとつ気持ちよくないのですが、情報を表示するゾーンだと割り切ったほうがよさそうです。表示自体は画素にホワイトを加えているおかげもあって、クリアなものとなっています。また、追随性も充分に高く、その高い画質にふさわしい液晶ディスプレイであるといえます。
予備バッテリーはできれば用意したいところ
バッテリーライフはCIPA準拠で330枚と「それなり」の数字。ただし、高画質がゆえにかなりハードな撮影もしがちなユーザーがターゲット層なので、そういう意味も含めると「余裕がある」とまではいえないのが残念なところです。専用のバッテリーパックであるNP-BX1は5000円程度と安くはないのですが、できれば予備バッテリーが欲しいというのは正直な感想です。
ストラップは必須
全般的に高評価を与えているDSC-RX100ですが、一番気になるところを書いておきましょう。ボディの質感は高いものの、フロントパネルはほぼフラットなのでグリップができないこと、です。背面の右手親指を当てる部分も、グリップ感の乏しさに対してさほどの助けにはなりません。
前述したようにコンパクトなわりには重さもあるので、持っていてこれほど怖いデジタルカメラは初めて体験するほどでした。ストラップなしで使っていたときは落としてしまうのではと冷や冷やしどおし。100円ショップに飛び込んでストラップを購入したほどです。
というわけでストラップの使用を強くおすすめします。また、このストラップの取りつけ穴がデザイン優先になっているために極小なものとなっており、楊枝なしでは取りつけられなかったこともお伝えしておきます。
高価格に見合った画質と質感に満足
いくつかの欠点も挙げてきましたが、それらの欠点を小さなものとして一蹴できるクオリティがDSC-RX100の画像にはあります。高価ではありますがその価格に見合った、あるいはそれ以上の満足度を購入者に与えてくれる、希有なコンパクトデジタルカメラであると断言できます。デジタル一眼カメラの高画質は欲しいものの、ミラーレスですら大きく感じるというユーザーにとって福音となるデジタルカメラといえるでしょう。
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