大型のイメージセンサで画質に余裕

DSC-RX100に搭載されているイメージセンサは1.0型と比較的大型のものとなっています。以下の画像でオレンジのものが1.0型のイメージセンサです。

APS-Cやマイクロフォーサーズのものと比べると小さめですが、一般的なデジタルカメラに搭載されている1/1.8型や1/2.5型のものに比べると圧倒的な大きさであることが分かります。
イメージセンサ概念図

イメージセンサの大きさの概念図。オレンジがDSC-RX100に搭載されているものと同じもの。


イメージセンサが大型なこともあり、2000万画素と高画素にふられているものの画質にはかなりの余裕が感じられます。なによりレンズとの相性が素晴らしいと感じました。エントリークラスのデジタル一眼カメラ+標準キットレンズよりも上の画質を提供しています。空気感というものの描写ができていると思います。詳細は実写画像をご覧ください。

DSC-RX100 レンズ

カールツァイスのVario-Sonnarで、かつT*コーティングが施されている高品位なレンズ。

レンズは28-100mm相当とズーム倍率は3.6倍に抑えられています。これは画質に考慮した結果と思われます。鏡筒前面向かって左下にある赤いT*の文字はレンズにカールツァイス認定のコーティングがなされている証拠(T*はティースターと読みます)。

デジタル一眼カメラの交換レンズにもT*コーティングのされたものがあり、ソニー製品ではSAL85F14Zなど主として高価な製品に施されています。このT*コーティングされたレンズは一般的に逆光に強いという特性があります。実際の撮影で構図内に太陽が入ってしまうような場合にも「あ、フレアが入りにくいな」と実感するシーンが何度かありました。


ズームとマクロでやや気になる点が……

レンズはワイド端ではF1.8と明るくボケの描写もかなり好ましいものとなっています。しかし、ズームをしていくと指数関数的にF値が上昇していき、望遠端ではF4.9とかなり暗めになってしまいます。ワイド端ではかなりボケてくれますが望遠端ではやや物足ず残念に感じました。搭載されている手ぶれ補正機構はかなり優秀で、手ぶれを防いではくれるのですが……。

もうひとつ、撮影していて不満だったのがマクロ機能。ワイド端での最短撮影距離は5cm、望遠端では55cm。どちらも「あれ、これしか寄れない?」というのが正直なところです。


十分に使えるほどの高感度性能

DSC-RX100 ISO6400

ISO6400の実写画像から切り抜き。その他の実写画像一覧はこちら

イメージセンサに余裕があることも手伝って、高感度性能は十分なものとなっています。撮影可能範囲はISO125-6400ですが、最大のISO6400でも「む、これは充分使える」と思わせるものでした。細かなディテールは潰れてしまっていますが、大まかに「使える画像」といってもいいでしょう。

ISO1600までであれば常用可能、ISO3200も被写体によっては常用できるレベルの高感度性能といえます。むしろISO12800があってもいいと思わせるくらいで、これはNEXシリーズとの兼ね合いの問題なのかなぁと下衆の勘ぐりをさせてしまうほどの性能となっています。

画質周りの機能で唯一の弱点は、シャッター速度の上限が1/2000秒までであること。そのため、拡張ISOとして低感度のISO80、ISO100でも撮影が可能となっています。ただし、これらの感度では若干ではありますが画質が低下します。

シャッター速度上限が低いため、拡張低感度でもこれからの季節の炎天下ではND(減光)フィルタなしでの撮影はかなりきついかな、とも感じました。フィルター用のスクリューは備えられていないので、そもそもNDフィルターを取りつけることもできないのですが……。

次のページでは、操作系について解説します。