販促プロモーション/Webサイトへの集客方法

やってはいけないSEO対策【中編】(2ページ目)

SEO対策は、Webサイトの集客方法として非常にポピュラーなものです。ここではGoogleからの評価を逆に下げてしまう危険性の高い、「やってはいけないSEO対策」についてご紹介します。

横井 孝治

執筆者:横井 孝治

介護・販促プロモーションガイド

ブラックハットSEOの手口 その3
他サイトのコンテンツを盗用する

他社のコンテンツを盗用してしまうというのも、ブラックハットSEOでよく使われる手口です

他社のコンテンツを盗用してしまうというのも、ブラックハットSEOでよく使われる手口です

検索エンジンからの評価を高めるためには、良質なコンテンツを数多く作る必要がありますが、これには時間的にもコスト的にも多くの負担が必要となります。その部分の負担を、他サイトのコンテンツを盗んでくることによってお手軽にまかなってしまおうという手法です。

この手法は、メインのWebサイトではあまり使われず、主としてバックリンクを増やすためのサテライトサイトで使われます。

Googleなどからすれば、オリジナルコンテンツか盗用したものかを判別するのは難しく、運が悪いとオリジナルのコンテンツを掲載しているWebサイトのほうが「コンテンツを盗用したのではないか?」と疑われ、ペナルティを受けることになります。

1.スクレイピング
他社が運営するWebサイトのコンテンツを無断でコピーする手法です。記事などを収集する「Scrap(スクラップ)」から名付けられました。

スクレイピングには、主に次のような手法が使われています。

・コピー&ペースト
最も単純で、オリジナルコンテンツを作成する側が防ぎにくい手法です。コンテンツのベースとなるテキストを画像やFlashにしてしまうといった対策がありますが、その場合、苦労して作ったオリジナルコンテンツが検索エンジンから正しく評価を受けることができなくなってしまうのがツライところです。

・RSSの取得・表示
更新した記事を全文RSSで配信しているWebサイトを見つけて、そのRSSをすべて自分のサイトのコンテンツのように表示してしまう手法です。これを防ぐには、RSSの全文配信をやめるのが一番です。

・専用のプログラム
スクレイピング専用のプログラムを作成し、オリジナルコンテンツを掲載しているサイトのどの部分を盗用するかを設定しておき、自動的に必要な部分だけをSEO対策用のサイトに取り込んでしまう手法です。これを防ぐには、Webページ内のHTML記述をこまめに変更する必要がありますが、一般的な企業ではそこまでの対策を行うのは費用的にも困難です。

ただ、スクレイピングのターゲットになりやすい飲食店のポータルサイトなどでは、専用のプログラムによるコンテンツの盗用を防ぐため、頻繁にHTML記述を変更し続けているところが少なくありません。

2.スプログ
スパム行為のために作られたブログのことで、主としてスクレイピングと組み合わせて使用されることが多い手法です。

自動的に他のサイトからコンテンツを収集して、ブログ記事として投稿するようなプログラムが使われることもあります。

3.ミラーリング
同じコンテンツを複数のURLで公開する手法で、自サイトおよびコンテンツの水増しとして行われるものです。正確に言えば、盗用というよりは「流用」といったほうが正しいかもしれません。

Googleなどに見つかると「重複したコンテンツ」と判断されて、評価を下げられてしまいます。
 

自社サイトのコンテンツが
盗用されているのを見つけた場合は急いで申し立てを!

自社サイトのコンテンツが盗用されているのを見つけた場合、そのまま放置しておくと自社サイトの評価が下がってしまう原因となるので、Googleに問題のサイトが自社の著作権を侵害している旨の申し立てを行いましょう。

申し立ての流れは、下記の通りです。
 

  1. Google からコンテンツを削除する」にアクセスする。
  2. 「どの Google サービスに関連する申し立てですか?」で「ウェブ検索」を選択する。
  3. 「申し立ての内容をお選びください」で「上記以外の法的な問題が発生している」を選択する。
  4. 「以下の中から選択してください」で「自分の著作権を侵害している可能性のあるコンテンツを見つけた」を選択する。
  5. 「あなたは著作権所有者、または著作権所有者から代理権を許諾されている方ですか?」で「はい、私は著作権所有者、または侵害されていると主張する独占的権利の所有者から代理権を許諾されている者です」を選択する。
  6. 「上記を読んだ上で、続行します。」で「はい」を選択する。
  7. 「著作権を侵害しているとお考えのコンテンツは次のうちどれにあたりますか。」で、「テキスト」を選択する。
  8. ページの一番下に表示されるリンクから申し立てのフォームに入って、必要事項を入力してGoogleに送信する。


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