「SEO対策が得意」という制作会社にサイト作りを依頼する際、具体的にどのような施策を行うかよく聞いておかないと、Googleからの評価を大きく下げられたり、場合によってはインデックスから削除されてしまうことにもなりかねません。

今回は、制作会社側で行われることが多く、しかも危険度が高い「やってはいけない」SEO対策(=ブラックハットSEO)をご紹介します。正しい知識を持ち、自社のサイトの価値を下げてしまわないように気をつけましょう。
 

ブラックハットSEOの手口 その2
閲覧者と検索エンジンそれぞれに違うページを見せる

ブラックハットSEOには、さまざまな手口があります

ブラックハットSEOには、さまざまな手口があります

検索エンジンで上位表示させることだけを考えた、コンテンツ内容を度外視したページを作ったうえで、検索エンジンからサイトを訪れた閲覧者は別のページに転送して、見せたいコンテンツを表示するといった手法です。いくつかのテクニックがありますが、いずれもGoogleが明確に「ガイドラインに違反する」と発表しています。

1.ドアウェイページ(誘導ページ)
検索エンジンにおける評価を上げることだけを意識して、特定のキーワードで最適化した「入り口」ページを大量に作成する手法です。同じドメインのなかで作成する場合と、別のドメインで作成する場合がありますが、いずれもGoogleによるペナルティの対象となります。

「板橋区の●●なら××へ」「新宿区の●●なら××へ」など、地域を示すキーワードだけを変更してほとんど内容の変わらないページを作成することも、ドアウェイページと判断されることがあります。

2.リダイレクト悪用
リダイレクトとは、閲覧者を自動的に特定のURLへ転送する設定のことです。本来は、ドメインやURLが変更となったときなどに、閲覧者を正しいコンテンツへ誘導するために利用されるものです。

ここでは「悪用」と付いている通り、キーワードを詰め込んだページで検索エンジンを騙しておいて、見せたいコンテンツへ誘導することを目的に使われます。

リダイレクトの手法としては、主に「メタタグRefresh」「JavaScript refresh」「JavaScript location.replace」などが使われます。

3.クローキング
閲覧者とGoogleなどの検索エンジンのクローラーを別々のページに誘導する手法で、ブラックハットSEOのなかでもある程度の技術力が必要となります。「クローク(cloak)」は「包み隠す」「覆い隠す」といった意味の言葉です。

Webデータを置いているサーバでアクセス元を判別して、閲覧者からのアクセスの場合は本来のコンテンツが掲載されたページを表示し、検索エンジンのクローラーからのアクセスの場合はキーワードを詰め込んだ検索エンジン向けページを読み込ませるようにします。

アクセス元を判別するには、主に次のような手法が使われています。

・ユーザーエージェントで判別
検索エンジンのクローラーは、固有のユーザーエージェントを持っています。ユーザーエージェント名を確認すれば、普通の閲覧者がサイトを見ているのか、検索エンジンのクローラーが来ているのかを判別できます。

・IPアドレスで判別
検索エンジンのクローラーは、固有のIPアドレスでアクセスして来ています。どのIPアドレスから来ているかを確認すれば、普通の閲覧者か検索エンジンのクローラーかを判別できます。

検索エンジンのクローラー専用のページを読み込ませる手法としては、リダイレクトがよく使われますが、最近ではJavaやPHPなどのプログラムを使って検索エンジン向けの動的ページを生成するといった技術的に高度な手法も使われています。