Audi(アウディ)/アウディの車種情報・試乗レビュー

アウディQ3の高い完成度に驚き

日本では昨年の東京モーターショーで披露されたアウディQ3が、ついにリリースされた。まずは211PS仕様からだがコンパクトなプレミアムSUVを待っていた人も少なくないだろう。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

待望の日本上陸

アウディQ3フロント

ボディサイズは全長4385×全幅1830×全高1615mmだが、写真のSラインは全長が4395mm、全高が1595mmと若干異なる


アウディQ3がようやく日本に上陸を果たした。まずは「Q3 2.0TFSI quattro 211PS」からの日本導入で、170PS版は今秋に登場予定だから機会があればご紹介したい。

プラットフォームをフォルクスワーゲン・ティグアンと共有するが、全幅は20mmアウディQ3の方がワイドで、クーペのように寝かされたルーフラインやテールゲートウインドウなどフォルムもかなり異なる。ボンネットやテールゲートにアルミを採用し、スチール比で約50%の軽量化を果たすなど、プレミアムブランドらしくよりお金が掛かっている。4WDは、通常時は前輪に駆動力を伝えるFFベースで状況に応じて後輪に駆動力を配分するシステムだ。

質感の高さはさすが

アウディQ3リヤビュー

寝かされたテールゲートウインドウはハッチバックのようで、ほかのQシリーズとは異なる雰囲気も漂う。価格はQ3 2.0TFSI quattro 170PSが409万円、211PS仕様は479万円


塗装のクオリティを含むエクステリアだけでなく、インテリアの質感の高さはQシリーズの末弟とはいえ抜かりがなく、フィニッシュレベルの精度を含めて満足できる仕上がり。欲を言えば内装は、もう少しプラスチックの質感を抑える素材などが使われると500万円に迫る車格にふさわしい気もする。高精細なメーターなどは高級そのものだし、試乗車は専用バッヂや本革巻シフトノブを用意する「S-line」パッケージであったので、スポーティな雰囲気まで漂っていた。

ラップアラウンドと呼ばれるアーチ型のインパネデザインもアピールポイントだが、A1のようにセンタークラスターに配置されるマルチメディアインターフェイスの「MMI 3G Plus」のデザインも新鮮味を感じさせ、操作性も良好といえる。

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