速さと精度を高次元で両立した先進のオートフォーカス
APS-Cサイズ・有効1800万画素のハイブリッドCMOSセンサー
エントリークラスのデジタル一眼最大のライバルといえば、ミラーレス一眼陣営。高精度なピント合わせや高速連写など、基本スペックの高さや操作性の良さではデジタル一眼にアドバンテージがあるものの、コンパクトなサイズや動画撮影機能の点では構造的に有利なミラーレス一眼に分があります。
動画撮影ではレフレックスミラーを装備しているデジタル一眼の場合、ミラーアップをしているため精度の高い静止画用のAFセンサー(位相差検出AF)はリアルタイムに使えず、撮像素子からの信号による合焦速度の遅いコントラスト検出AFでピントを合わせることになります。
高速処理と優れたノイズ低減性能を誇る最新の画像処理エンジン「DIGIC 5」
そこでEOS Kiss X6iに採用されたのが「ハイブリッドCMOS AF」です。これはCMOSセンサー自体に位相差AF用の画素を組み込むことで、動画撮影やライブビュー撮影時でも高速かつ高精度なピント合わせを実現しています。
もちろん静止画撮影では、「EOS 60D」などにも搭載されているオールクロス9点AFセンサーを使用。上級モデルから受け継いだ最新の画像処理エンジン「DIGIC 5」との組み合わせにより、高精度なピント合わせを可能にしています。
スマホ感覚の静電容量式タッチパネル液晶
ピントを合わせたい個所にタッチするだけでシャッターが切れる
再生画像を2本指で拡大・縮小が可能
コンパクトデジカメでは普及が進んでいるタッチパネル液晶ですが、ついにデジタル一眼にも搭載されるようになりました。しかもEOS Kiss X6iは検出精度の高い静電容量方式を採用。2本指での拡大・縮小やなめらかな画像送り、ピントを合わせたい位置の切り替えやタッチシャッターも思いのまま。使い慣れたスマホと同じ感覚でEOS Kiss X6iをコントロールできます。
メニュー画面の細かな設定もタッチパネルで思いのままだ
また、露出補正や色合いのコントロールなども直感的なタッチパネルでコントロールできる点は、操作が複雑になりがちなデジタル一眼にピッタリのインターフェースといっても過言ではないでしょう。今後は上級モデルにもタッチパネル液晶の搭載が進むかもしれません。
次のページでは、よりクリエイティブになった撮影機能について説明しましょう。