2012年上半期のおすすめのテレビは?
斜陽産業のように言われるテレビは、現在も国内年間1000万台を販売する家電の中心であることは変わりがありません。エコポイントとアナログ停波特需が終わり、4K高解像度を筆頭にした画質の革新、ネットワークサービス対応やホームネットワークといった機能の追加に舞台を移し、新たな競争が始まっています。今回のベスト5は、ただ大きく薄い、だけではなく、もっと美しく臨場感に富む「感動を味わわせるテレビ」を選んでみました。
第5位 三菱電機 REAL LCD-55LSR3
往年の三菱のAV機器を彷彿させる先鋭な魅力に富んでいるのが、LCD-55LSR3です
2012年夏発売の本機を、技術のオリジナリティと画質の魅力で選びました。本機は液晶方式で一般的なLEDやCCFL(冷陰極管~蛍光灯の一種)に替えて、赤色レーザーとシアン色LEDをバックライト光源に採用しています。レーザー光は直進性が高いので補助導光板で広げプリズムで反射させる非常に凝った光学システムを搭載。さらにレーザー用とLED用に2枚の導光板を採用しています。
三菱REALというとオールインワン録画型テレビのイメージが強いのですが、これまでの機能中心の三菱REALから一転、往年の同社AV機器を彷彿させる先鋭な魅力に富んでいます。
こうして得られる色彩は緋、紅といった従来の液晶方式では表現できなかった赤までを手中に収めています。もちろん、BDとHDD録画機能を搭載、最強の録画型テレビであることは変わりません。
第4位 パナソニック VIERA TH-P50ZT5
プラズマ方式のファンならば、一度はTH-P50ZT5の画質を体験して欲しい
プラズマ方式のファンなら、一度本機に初搭載された「シネマプロモード」の画質を見てほしいと思います。それほど凄い画が出ています。
VT5シリーズのさらにその上を行くビエラのシンボリックモデルがZT5で、設定は65Vと50Vの2サイズのみ。機種を集約して妥協のない高画質を実現したパナソニックの気迫が伺えます。
新デュアルコアPro4プロセッサーを映像エンジンに採用。さらに注目すべきは発光に関して従来比1/4の明るさと従来通りの明るさを組み合わせ、従来比4倍相当の階調表現を達成した「グラデーション4」。シネマプロモードでのみ機能しますが、自発光プラズマパネルとの相乗効果で、液晶方式では決して得られない、しっとりした質感と繊細な陰影感の官能的な画質に陶然とさせられます。クラウド型サービスならではのネットワーク機能の拡張性も魅力。
次のページでは、第2位と第3位を発表します。