2012年上半期の注目したいデジタルビデオカメラ
現在のデジタルビデオカメラは、AVCHD形式のフルハイビジョン映像が主流のためか、画質などに大きな差がないようにも感じられます。同時に、基本的なハードスペックに関しても、際だった差がありません。こうした横並び的な状態の中で、2012年上半期に発表されたデジタルビデオカメラを俯瞰してみると、実は、各社各機種ごとに、きちんとユーザーターゲットを見据えていることに気づきました。
そこで、今回はそれぞれの機種の特徴をピックアップし、あえてランク付けしてみました。ただし、機能的、あるいは画質的にランク付けしたのではなく、どちらかというと、風景や鉄道ムービー、雑草など現在撮りたい被写体に利用するならこの機種かなというレベルで設定したものです。
筆者の場合、子供が成長したこともあり、どちらかというと、撮りたいものを撮るならこのデジタルビデオカメラかな、というレベルでのランクです。したがって、どの機種がNo.1となっても遜色はないのです。
第5位 ファミリー向けにおすすめ
パナソニック V700M、V600M
パナソニック V700M
パナソニックのデジタルビデオカメラには、「愛情サイズ」というキャッチフレーズのとおり、ファミリーの撮影には最適な機種です。
まず注目したいのが、そのサイズです。これまでビデオ撮影はパパの仕事というスタンスでしたが、現在ではママがビデオを撮影するというユーザーが増えています。それに合わせ、女性の手にもすっぽりと収まるサイズが、この機種なのです。
また、高機能でありながら、あれこれ面倒な設定を行わなくても、きちんときれいな映像が撮れるのも魅力です。
たとえば、暗いところでもキレイに撮れる高感度MOSセンサーを搭載することで、室内での撮影もきれいな映像で残すことができます。とくに、赤ちゃんや乳幼児など外出するよりは室内で過ごすことが多いと、必然的にママが撮影担当になるのですが、暗い室内でもキレイに撮れるのは、とても嬉しいのです。
さらに、5軸ハイブリッド手ブレ補正で、たとえ片手で撮影したとしても、ブレの少ない映像を撮ることができます。もう一方の手は、子供のサポートに使って下さい。
第4位 グループで映像を楽しめる
ソニー HDR-PJ760V
ソニー HDR-PJ760V
ソニーの“ハンディカム”「HDR-PJ760V」は、ソニーのフラグシップ機ともいえるデジタルビデオカメラです。その利用形態は、ズバリ「撮影した映像を、その場で楽しむ」です。
パーティや宴会などでビデオを撮影するというシーンも増えました。ビデオがそれだけ一般化したということもあるのですが、HDMIケーブル1本でTVと接続すれば、簡単に再生できるようになったというもの大きな力です。しかも、HDR-PJ760Vは、自身がプロジェクター機能を搭載しているので、そのTVも必要ありません。パーティ会場や宴会場の壁などに、迫力ある大きさで映像を表示できるのです。
このほか、暗いシーンでもキレイにくっきりと撮れるセンサーを利用するなど、室内撮影に最適な機能を搭載している点も魅力です。
たとえば、上映会付きのパーティを行うなど、ビデオカメラを中心としたイベントも企画でき、これまでにないビデオの楽しみ方を提案してくれます。
次のページでは、2位と3位のデジタルビデオカメラをご紹介します。