資産運用

ギリシャの次に狙われるのはスペイン?(2ページ目)

ギリシャ問題は行方はギリシャ国民の選択に委ねられました。もうユーロ離脱という方向が出てもだれも驚かないのではないでしょうか?投機筋はそろそろ次の標的を探しています。それは、スペイン!ギリシャに比べたら債務比率は健全なスペインがなぜ問題になっているのでしょうか?

北川 邦弘

執筆者:北川 邦弘

はじめての資産運用ガイド

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IMF,G20もスペインに支援の手を差し伸べようとする

IMFはスペインの金融システムに関する調査報告書を発表して、銀行に必要な資本増強額は、約3.7兆円と指摘しています。これには国外からの支援が必要なため、スペイン政府はユーロ圏に正式に支援を要請することになりそうです。スペイン政府の要請を受けて、ユーロ圏は最大約10兆円規模の支援を用意すると表明しています。

今のところ、ギリシャほどに債務比率が危機的ではありませんから、欧州金融安定化基金やESMからスペインの国内銀行に直接、資本を注入する支援策が有力であると報道されています。また、2012年6月18日からメキシコで開かれるG20サミットでも主要テーマの一つとなる見込みです。

一つずつ順番に対策は打たれていく

リーマンショック以降、ドバイ、ギリシャ、その次はスペイン、と投機筋はその標的を点々と変えていきます。果てしないモグラたたきのように思えるかもしれませんが、大きな問題が片付けば、次の大きな問題に注目は移ります。こうして、問題は順番に一つずつ解決されていくのです。

スペインの次の標的にはイタリアの財政不安が狙われるかもしませんが、それでも、世界の経済は困難を乗り越えながら、より安定したシステムを目指していきます。

ちなみに、これまでユーロ圏の資金供給を受けてきた国は、ギリシャの他にポルトガル、アイルランドがありました。

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