最近は、預金金利や国債の利回りが少しずつ上がり、「預けたらどのくらい増えるの?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、100万円を10年間運用する場合の利息を、定期預金と個人向け国債(変動10年/固定5年)で比較してみました。
それぞれの金利や利息の受け取り方の違いにも注目しながら、じっくり見ていきましょう。
100万円を10年間預けるなら、どの定期預金がおトク?
定期預金は、中途解約をしない限り、原則として満期まで引き出せませんが、普通預金と比べて金利が高めに設定されているのが特徴です。
では、具体的にどれくらいの金利が設定されているのでしょうか。10年ものの定期預金で、金利の高い銀行を2行ご紹介します(金利は2026年5月14日時点)。
①SBJ銀行
- 商品名:100万円上限定期預金<ミリオくん10>
- 金利:1.35%
- 預入期間:10年
- 預入金額:1円以上100万円以下(1円単位)
※1人1口座のみで、一括預入限定。
②ソニー銀行
- 商品名:円定期預金
- 金利:1.00%
- 預入期間:10年
- 預入金額:1000円以上(1円単位)
上記に続いて、金利0.90%の銀行に、みずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、楽天銀行、PayPay銀行、スルガ銀行、静岡銀行(しずぎんインターネット支店)があります。
金利1.35%の定期預金に100万円を10年預けたら?
では、これらの定期預金の中で最も高い金利を用いて、利息を試算してみましょう。金利1.35%・10年満期の定期預金(単利型)に、100万円を預け入れると10年後に受け取れる利息は次の通りです。
100万円×0.0135×10=13万5000円(税引き前)
10年間で13万5000円、税引き後(20.315%控除)ではおよそ10万7580円の利息を受け取れます。
なお、定期預金は商品によって単利と複利があり、利息の計算方法が異なります。この商品は単利型で当初の元本に対して利息が計算されます。定期預金を利用する際は、利息の計算方法についても確認するとよいでしょう。
国債・変動10年を100万円購入したら?(金利変動なしと仮定)
2026年5月募集分(第194回債)の個人向け国債・変動10年の年利は1.67%(税引き前)です。
個人向け国債の利息は元本に組み込まれず再投資もされないため、単利運用となります。なお、利息は半年ごとに受け取ることができます。計算上1回当たりの利息は次の通りです。
100万円×(0.0167/2)=8350円(税引き前)
税引き後では、およそ6654円です。
変動金利型の国債は、半年ごとに実勢金利に応じて金利が見直される仕組みですが、今回は「金利が10年間ずっと変わらなかった場合」を想定してシミュレーションしてみましょう。
例えば、個人向け国債・変動10年を100万円購入した場合の利息は次の通りです(表面利率をもとにした単利計算で算出)。
100万円×(0.0167/2)×20=16万7000円(税引き前)
10年間で合計16万7000円、税引き後(20.315%控除)ではおよそ13万3080円の利息を受け取れます。
国債・固定5年を100万円購入したら?(2回購入・金利変動なしと仮定)
2026年5月募集分(第182回債)の個人向け国債・固定5年の年利は1.89%(税引き前)です。
変動10年と同じく単利運用で、利息は半年ごとに受け取ることができます。計算上1回当たりの利息は次の通りです。
100万円×(0.0189/2)=9450円(税引き前)
税引き後では、およそ7531円となります。
例えば、個人向け国債・固定5年を購入した場合の利息は次の通りです(表面利率をもとにした単利計算で算出)。
100万円×(0.0189/2)×10=9万4500円(税引き前)
5年後に、仮に利率が同じ条件(1.89%)のまま再び固定5年を購入した場合、もう一度9万4500円の利息を受け取れるため、
9万4500円+9万4500円=18万9000円(税引き前)
10年間で合計18万9000円、税引き後(20.315%控除)ではおよそ15万620円の利息を受け取れます。
安全資産を上手に使って、堅実な資産形成を
では、それぞれの利息を比べてみましょう。
定期預金(年利1.35%):
13万5000円(税引き前)、約10万7580円(税引き後)
個人向け国債・変動10年(年利1.67%):
16万7000円(税引き前)、約13万3080円(税引き後)
個人向け国債・固定5年×2回(年利1.89%):
18万9000円(税引き前)、約15万620円(税引き後)
※国債の実際の利息は、購入日や発行回によって日数計算となるため、数円~数十円程度前後する場合があります。
定期預金と個人向け国債は、いずれも元本割れのリスクが極めて低い資産として、将来に備えたい方に適した選択肢です。ただし、それぞれに特徴があり、例えば「利息をいつ受け取るか」「途中解約がしやすいか」など、違いがあります。
金利だけでなく、商品の仕組みやご自身の資金の使い道、ライフプランに照らして、どちらがより自分に合っているかを考えて選ぶことが大切です。






