今から始める紫外線対策
紫外線は初夏に一番多くなる
紫外線には全紫外線量の約90%を占めるUV-A波と、約10%以下のUV-B波という波長があります(もう一つUV-Cという波長もありますが、これは地球に届く前にオゾン層で吸収されるため影響がありません)。日焼けで肌がヒリヒリするのは主にUV-B波による作用、肌が黒くなり悪化すると水ぶくれ起こすものは主にUV-A波による作用といわれています。
紫外線そのものは体内でビタミンDを生成するために必要なものですが、必要以上に浴びることでメラニン色素を刺激して肌を黒くしたり、シミやシワの原因となったりします。また紫外線を慢性的に浴び続けると、シミやシワのみならず、白内障や皮膚がんの原因ともなるので注意が必要です。
屋外活動は日焼け止めとセットで
屋外での運動は、こまめな水分補給と日焼け止めの重ね塗りを行おう
- SPF値…「SPF50」と表記されていれば、何も塗らない素肌に比べて皮膚に届く紫外線量が約50分の1になるという意味。数値が高ければ高いほど効果が高いといわれていますが、SPF50の日焼け止めを正しく使用すると、一日の活動時間に対して十分な保護効果があるため、これ以上SPF値が高いものでもすべてSPF50と表記されます。
- PA値…PAの右横に表記される「+」の数が多いほど効果が高いとされ、3段階で表示されます。
運動時に心がけたい紫外線対策ポイント
幅広い帽子は日焼け止め対策に効果的
- 肌の露出はなるべく避ける(薄手の長袖などを着て、なるべく肌を保護する)
- 運動する時間帯を考慮する(紫外線のピーク時の運動をなるべく避ける)
- 歩くときは日陰を選ぶ(日陰は日なたにくらべて約50%紫外線をカットできる)
- 帽子をかぶる(太陽光を反射する白系のものがベスト。つばの大きい帽子をかぶるとさらに日焼け予防に効果的)
- こまめに休憩をとる(水分補給と日焼け止めの重ね塗りの時間をこまめにとる。また休むときは日陰を選ぶようにする)
日焼けしてしまった!その後の対応
日焼けをした後の皮膚はヒリヒリして痛みを伴うことがあります。これは皮膚が軽いやけどしている状態です。このときは氷や氷水などで皮膚を冷やすようにしましょう。市販の冷却剤を使用するときはタオルなどを巻き、直接皮膚に当てないように注意します。またクールダウン効果のあるジェルなども、肌の火照りを和らげるのに役立ちます。水ぶくれなど皮膚の状態がひどい場合は皮膚科を受診するようにしましょう。シミ・シワ対策としては活性酸素をおさえる働きをもつビタミンCやポリフェノールを含んだ食品をとると良いでしょう。ビタミンCであれば柑橘系の果物や緑黄色野菜を中心に、野菜ジュースなどでも補うことができます。ポリフェノールはコーヒーや緑茶、ワインなどに多く含まれます。抗酸化作用のある食品は日焼け後の皮膚に良いだけではなく、アンチエイジング効果も高いといわれていますので、日頃から意識してこれらの食品を取ると一石二鳥!ですね。
日焼け止め対策を万全にして、これからのシーズンも元気に屋外での運動やスポーツを楽しみましょう。