ブラックハットSEOの手口 その1
サイト内にキーワードやリンクを隠す
SEO目的でページ内にテキストやリンクを隠すのはやめましょう
それでは、具体的にブラックハットSEOの手口を見ていきましょう。この記事では、サイト内にGoogleが「問題あり」と見なす可能性の高い施策を行う内部施策についてご紹介していきます。どの手法も、サイト内に多くのキーワードやリンクを大量に盛り込むことで、検索エンジンからの評価を高めることを目的としたものです。
まずは、閲覧者の目に触れないよう、サイトのなかにキーワードやリンクをこっそり隠す手法について解説しましょう。
1.隠しテキスト
IEやGoogle Chromeなどのブラウザを使っている閲覧者人の目に触れないものの、Googleなどの検索エンジンのクローラー(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%A9)にはテキストがあることを伝える手法です。
主に、次のような手法が使われています。
・背景色と同じ色のテキストを挿入する
CSSの利用などにより、背景とテキストを同じ色で表示し、隠しテキストを閲覧者に気づかれないようにする。
・極端に小さな文字サイズのテキストを挿入する
CSSの利用などにより、1ポイントなど目視するのが困難なサイズでテキストを表示する。
・画面外に配置する
CSSの「text-indent」という字下げ機能を利用して、隠しテキストを通常表示する画面の外に配置する。
2.隠しリンク
IEやGoogle Chromeなどのブラウザを使っている閲覧者人の目に触れないものの、Googleなどの検索エンジンのクローラーにはリンクがあることを伝える手法です。
主に、次のような手法が使われています。
・背景色と同じ色のテキストにリンクを設置する
CSSの利用などにより、背景とテキストを同じ色で表示し、リンクを設置。アンカーテキストでキーワードを指定する。
・極端に小さな文字サイズのテキストにリンクを設置する
CSSの利用などにより、1ポイントなど目視するのが困難なサイズでテキストを表示し、リンクを設置。アンカーテキストでキーワードを指定する。
・画面外に配置したテキストにリンクを設置する
CSSの「text-indent」という字下げ機能を利用して、隠しテキストを通常表示する画面の外に配置し、リンクを設置。アンカーテキストでキーワードを指定する。
・小さな文字や空白などにリンクを設置する
ピリオドやハイフンのように小さい文字や、空白などに対してリンクを設置。アンカーテキストでキーワードを指定する。
・極端に小さな画像や見えない画像にリンクを設置する
1ピクセル×1ピクセルなど極小の画像や、透明の画像に対してリンクを設置。alt属性やtitle属性でキーワードを指定する。
・1つの画像のなかに小さな領域を作成してリンクを設置する
イメージマップという手法を使って、画像内に1ピクセル×1ピクセルなど極小の領域を指定し、リンクを設置。alt属性やtitle属性でキーワードを指定する。
3.キーワードの詰め込み
Webページのコンテンツに、多くのキーワードを含める手法。「キーワードスタッフィング」とも呼ばれます。そのままキーワードを羅列する場合と、隠しテキストや隠しリンクを利用して閲覧者から見えないようにする場合があります。
主に、次のような手法が使われています。
・titleタグ、keywords、description、hタグにキーワードを羅列する
HTML内に「キーワード1,キーワード2,キーワード3,キーワード4,キーワード5,キーワード6……」のようなキーワードの羅列を挿入する。titleタグ、keywords、description、hタグなどがよく利用される。
・コンテンツ内でキーワードを乱用する
コンテンツ内の見出しや本文のなかに、多くのキーワードを詰め込む。「キーワード1のためのキーワード2による、キーワード1をキーワード3が……」のように、脈絡のない文章になる場合が多い。また、「東京 神奈川 埼玉」などのエリアを示すキーワードを大量に表示させ、「東京 キーワード1」などで検索された場合に上位表示されることを狙う場合も多い。
・画像のalt属性やtitle属性、リンクのtitle属性にキーワードを詰め込む
画像に対して、大量にキーワードを含んだalt属性やtitle属性を指定したり、リンクに対して同様のtitle属性を指定する。隠しリンクと併用されることも多い。
・「noscript」タグを使う
JavaScriptが動作しないブラウザを利用する閲覧者のために、代わりに表示させる情報を指定するために使われる「noscript」タグに多くのキーワードを詰め込む。
・「noframes」タグを使う
フレームが利用できないブラウザを利用する閲覧者のために、代わりに表示させる情報を指定するために使われる「noframes」タグに多くのキーワードを詰め込む。フレームを利用したデザインを行ったサイトの減少に伴い、この手法もあまり見かけなくなった。
・隠しテキストにキーワードを詰め込む
隠しテキストそのものが、通常のコンテンツとして表示するには不都合なテキストを詰め込むために使われる手法なので、その大半にはキーワードが詰め込まれている。
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