口呼吸で起こる3つの大きな問題
毎年5月9日は、より良い呼吸を考えるために制定された「呼吸の日」です。この日にちなんで、鼻孔拡張テープ「ブリーズライト」を販売しているグラクソ・スミスクライン株式会社が、「口呼吸の快眠、快活(日中の集中力・気力)への影響調査」を行いました。調査は、20~49歳の口呼吸をしている男女312名と、鼻呼吸をしている男女312名、計624名を対象に、2012年4月に行われました。この調査によると、口呼吸をしている人の方が鼻呼吸をしている人に比べて、睡眠の満足度と日中の集中力・気力満足度がともに低いことが分かりました。このことからグラクソ・スミスクライン株式会社は、鼻呼吸をしていないこと、深く眠れていないこと、日中の集中力や気力がないことを、「口ぽかん3ナイ問題」と命名しています。
口呼吸の人は眠りが浅く、睡眠満足度も低い
口呼吸をしていると、鼻呼吸に比べて睡眠満足度が下がります
このことから、口呼吸をしている人は睡眠時間が鼻呼吸の人に比べて短く、満足できる睡眠がとれていないことが分かります。
口呼吸の人が感じる睡眠についての悩みトップ3は、次のとおりでした。
・睡眠が浅い:37%
・寝つきが悪い:36%
・寝ている途中で目が覚める:34%
他にも、「息苦しさや喉の渇きで、夜中に目が覚めてしまう」「朝、目が覚めると喉が痛い」など、口呼吸をしているために起こる不都合を挙げる人が多くいました。また、「かぜをひきやすい」という回答もみられました。これは、鼻呼吸をしていれば鼻で捕らえられる細菌やウィルスが口から入りやすくなり、さらに、ノドの粘膜が乾いて免疫力が低下するためです。
睡眠の質に関しても、口呼吸の人は鼻呼吸の人に比べて劣っているようですね。
口呼吸をしていると日中の満足度も下がる
口呼吸は、仕事の成績にも影響します
口呼吸をしている人のうち、仕事や勉強への集中力に支障をきたすと感じている人は、41%もいます。また、口呼吸をしていると、免疫力低下や自律神経失調症、潰瘍性大腸炎、睡眠時無呼吸症候群、肺炎、高血圧、虫歯、歯周病などの病気になるリスクを高めます。中でも、睡眠時無呼吸症候群を放っておくと、寿命も短くなってしまうので要注意です。
日中のパフォーマンスを上げ、病気にならないためには、口呼吸を鼻呼吸に直して、夜グッスリ眠ることが大切です。口呼吸を治したいと思っている人が83%もいることも、今回の調査で分かりました。しかし残念なことに、何も対策をしていない人が47%と、約半数を占めているのも事実です。
口呼吸を鼻呼吸に変えるためには、口の周りや舌の筋肉を鍛える体操をしたり、口を閉じておくテープを張って眠ったりすることが効果的です。鼻が詰まって口呼吸をしている場合には、鼻孔を広げるテープや装具を試してみても良いでしょう。花粉症などの鼻が詰まる病気があれば、きちんと医師の診察と治療を受けることをお勧めします。
【関連サイト】
口呼吸の快眠、快活(日中の集中力・気力)への影響調査
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