“目の日焼け”にご用心!
紫外線を防ぐために、日焼け止めを始めUVグローブや日傘などで顔やボディへの対策を行っている方は多いと思います。しかし、意外と知られていないのが「目」。最近の研究では、目に紫外線が当たると、肌が黒くなることが分かってきました。目からの日焼けにご注意!
目から日焼けをするメカニズムとしては、目が紫外線を浴びる事によって目の角膜が炎症を起こします。その炎症が刺激となって脳下垂体に伝わり、脳は「メラニンを作れ」とメラニン生成を促すと推定されています。つまり、直接肌に紫外線が当たった時と同じ状態になり、肌に紫外線が当たらなくても肌が黒くなるというわけです。
また、肌が日焼けすること以外にも、紫外線による目へのダメージはとても大きいことをご存じでしょうか? 真夏の海岸や、晴れた日のスキーで目が真っ赤に充血することがありますよね。これは、主にUV-Bによって角膜が炎症を起こす「角膜炎」。強い紫外線を長時間浴びると黒目(角膜)を覆う角膜上皮細胞が炎症で剥けたようになり、強い痛みを感じ一時的に視力に影響が出ることもあります。
UV-Aは、目の奥にありレンズの役割を果たす水晶体にまで届きます。紫外線の蓄積で水晶体は酸化されて蛋白質を形成し、次第に白く濁り「白内障」の原因に。紫外線を多く被曝すると、普通の人より10年、20年も早く「白内障」になることがあると言われています。
目からの日焼け防止テクニック
目からの日焼けを防ぐ対策としては、以下の方法が挙げられます。- UVカット効果のあるサングラス・メガネをかける
- つばの広い帽子をかぶる
- 日傘をさす
- 日陰に入る
ただ、色の濃いサングラスでは瞳孔が拡がって紫外線が入りやすくなります。また、色味が付いていてもUVカットされていないタイプだと目の負担になるため注意が必要です。サングラスは色の薄いタイプを選ぶようにしましょう。メガネやコンタクトレンズもUV加工されたものを選ぶことが大切です。
強い日差しを浴びた際は、目元を冷やし、十分な睡眠を心がけ目に休息を与えましょう。目が痛く、充血などの症状がある場合は、炎症を抑える目薬でアイケアを行います。それでも1~2日で治らない場合は、早めに眼科に受診する事をおすすめします。