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新車時の3分の1になった新世代ベントレー(2ページ目)

1500万円落ちてもまだ約700万円。しかも6L という排気量ですから燃費も……しかし、たまには夢想してもいいのではないでしょうか。こんなキュッと縮こまってばかりいる昨今ですからね。

籠島 康弘

執筆者:籠島 康弘

中古車ガイド

ベントレーブランドをVWグループのクオリティで再生

その昔ル・マン24時間レースでベントレーのファクトリーチームに参加したドライバーは大富豪の子孫。彼らのことを指してベントレーボーイズなんて言葉があったほど、ベントレーといえば世界の富豪クラスを相手にした高性能スポーツカーメーカーでした。
ベントレーコンチネンタルGT インパネ

職人が手がけた最高級のレザーやウッドに覆われたインテリアは、まさにベントレー。どのスイッチの手応えも少し重くて、高級車を触っているという感覚が味わえます。また、有名時計メーカーのブライトリング社製の時計が備わるというのも、プレミアムカーならでは


その後ロールスロイスに吸収され、車のオーナーが後ろに乗るロールスロイス、自ら運転するベントレーというポジションで長らく推移したのち、1998年にはVWグルーブの傘下に収まります。

その、新しく生まれ変わったベントレーとして最初に日本へやってきたのがこのコンチネンタルGT。エンジンはVWのフェートンやアウディA8などに搭載されたW12気筒。これにベントレーの技術者はツインターボを追加し、最高出力560psという超弩級エンジンに仕上げました。

そのポテンシャルを最大限に引き出すために4WDが採用されています。つまりVWの技術を使ってベントレーという名に相応しい車を作り上げたのです。ベントレーですし、2000万円超ですから、その他の装備はいわずもがなでしょうから、ここでは詳細を省きます。
ベントレーコンチネンタルGTundefinedシート

2+2の計4名定員。後ろに大人が座るのは少々頭上がきついです。大人4人で座りたいならGTとつかないコンチネンタル(2005年6月登場)をどうぞということですね。とはいえ、後席もフロントと同様にたっぷりと本革&ウッドパネルが奢られているので、誰も座らないともったいない……と考えるのは私だけ?


あえて言っておきたいのは、これだけの高級車は装備や仕立てだけではなく、車としての性能(例えば乗り心地とかハンドリングとか静粛性とか)に対しても、惜しむことなくお金がつぎ込まれていること。とてもじゃありませんが、私のような庶民がケチをつけるようなところなどありません。

ベントレーという超高級なスポーツカーブランドで、しかもVWの最新技術が組み合わされた一台。しかも、エンジンがダウンサイジング化している世の中において、ターボ付きのW12なんて、もしかしたらもう出ないかな……そう考えると、ますます欲しくなります。

ちなみにここ1年間の平均価格は約200万円の値落ち。1年前の価格に対して10%ほどの値落ち率です。じゃあ3年乗ったら30%くらいかな、そしたら210万円/3年かぁ……やっぱり、ドリームジャンボ宝くじでも当たらないと私にはダメなようですが、みなさんはどうですか?

このように、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。あなたも一度、探してみてはいかがでしょう。

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