名所・旧跡/四国の名所・旧跡

街を優しく見守る歴史ある城、松山城【愛媛】(3ページ目)

愛媛県の県庁所在地、松山の地名の由来にもなった松山城は、江戸時代より山の上から松山の歴史を優しく見守ってきた城です。貴重な江戸時代の天守閣が今も残る松山城をご紹介します。

村田 博之

執筆者:村田 博之

名所・旧跡ガイド

松山の街を見下ろす素晴らしい眺めへ

松山城(6)/大天守への入口

松山城天守閣への入口。真ん中正面が大天守、左側が小天守です(2009年8月撮影)

松山城の天守閣は、築城した当時のものは江戸時代中期に焼失し、幕末に再建されたものが現在まで残っています。

高さは20メートルと、他の城と比較するとそう高くはありませんが、江戸時代に造られたものがしっかり残っているのは貴重ですね。
松山城大天守からの眺め(1)

松山城大天守から、本丸方向を望む。本丸の向こうに松山の街が見下ろせます(2009年8月撮影)

松山城大天守からの眺め(2)

松山城大天守から、西方向を望む。見通しが良ければ、瀬戸内海と興居島(ごごしま)が見えます(2005年5月撮影)

大天守を3階まで上ると、他の城郭の建物などを一望することができます。さらにその向こうには松山市内のパノラマが見渡せます。

お天気が良い時には遠くに瀬戸内海も見渡すことができますので、ゆっくり眺めてみると良いでしょう。

 

坂の上の雲ミュージアムにも立ち寄りたい

坂の上の雲ミュージアム

坂の上の雲ミュージアム(2011年9月撮影)

松山城のロープウェイ・リフト乗り場である東雲口(しののめぐち)駅から歩いて数分の所にある坂の上の雲ミュージアム

司馬遼太郎氏の作品『坂の上の雲』の世界観を表現すべく、主人公が暮らした松山に2007年に開館しました。

松山城の城山の下に位置しており、テレビドラマ化の影響もあって、松山では最近注目度の高いスポットです。

 

晩翠荘と松山城

坂の上の雲ミュージアムから眺める晩翠荘。その山の上には松山城の櫓が見えます(2011年9月撮影)

その坂の上の雲ミュージアムからも松山城の一角を眺めることができます。大正時代に建築された洋館・晩翠荘と共に見える松山城の姿は印象に残りますね。

時間に余裕があれば、こちらにも足を伸ばすことをお薦めします。

 

江戸時代からの天守が今も残る松山城をご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?

松山には、四国の温泉として知名度の高い道後温泉がありますし、夏目漱石の『坊ちゃん』など数々の文学の舞台として、松山城以外にも様々な視点で旅を楽しむことができる街です。ゆっくり時間をかけて松山城と松山を楽しんでみて下さい。

 

松山城へのアプローチ

JR予讃線 松山駅

松山の玄関口、JR予讃線 松山駅

地図:Yahoo! 地図情報
アクセス:
<飛行機>
・松山空港から松山空港リムジンバス(伊予鉄バス)で松山市駅へ。松山市駅から伊予鉄バスでロープウェイ前バス停下車。
または伊予鉄道 市内電車 2番環状線、3番 道後温泉行きに乗車し、大街道電停下車。ロープウェイ・リフト乗り場まで徒歩。

<鉄道>
・山陽新幹線 岡山駅より、特急「しおかぜ」に乗車し、松山駅下車。
伊予鉄道 市内電車 5番 道後温泉行きに乗車し、大街道電停下車。ロープウェイ・リフト乗り場まで徒歩。

<車の場合>
・松山自動車道 松山インターチェンジから国道33号線経由で松山市内中心部へ。
ロープウェイ・リフト乗り場から大街道付近に一般の有料駐車場が点在しています。

 

【関連サイト】

「四国の名所」に、「名所・旧跡」ガイドで四国の名所・旧跡を紹介した記事の一覧をまとめてあります。
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