「名作椅子」は、選ばれるにふさわしい「デザイン」がある。
「椅子」は、私たちの暮らしの中で欠かせないモノのひとつ。名作椅子入門1でご紹介のフィンランドの建築家:アルヴァ・アアルト氏がデザインした椅子、アルテック「66(Carry Away Series)」
なかでも「椅子」はダントツの必要品。
また、人の身体の部分と同じ呼び名(背、肘、脚、座、背)を持つ椅子は、人に一番近い道具のひとつとも言えます。
世界中には数えきれない椅子がデザインされ、商品化され、人々が使用しています。
椅子は私たちの暮らしの中で欠かせない存在であり、様々な椅子がこの世の中にはあるのです。そして、「名作」と呼ばれる椅子も数多く存在する。その中から、自分にピッタリくる一脚を選ぶとなると、悩んでしまう。
そんなひとの為に世界中でデザインされ名作と呼ばれる椅子を国や地域別にわかりやすくご紹介するのが、「名作椅子入門」。
服や器のように自分らしい一脚の椅子を手に入れて豊かな暮らしを、と願うあなたに読んで頂きたい。
名作椅子入門 日本発、カートンファニチャー
カートンファニチャーシリーズCarton Furniture Series (C.F.S) (引用:METROCS HP/Riki Watanabe )
今回ご紹介する椅子は、日本発カートンファニチャーシリーズの椅子。
「カートン」、て?首をかしげてしまいますね。
そう、一般に「カートン」とは、 厚紙製の箱のこと。 一定数の製品を紙箱に詰めたもの。タバコ10箱を詰めた紙箱など。紙製の箱のことを示します。つまり、カートンファニチャーとは厚紙製の家具のことです。
現在から47年前の1965年に、デザイナー:渡辺力さんがデザインした厚紙製の組立て家具が、カートンファニチャーシリーズ Carton Furniture Series (C.F.S)です。
段ボールというリサイクル可能な素材を、完璧な組立構造によって堅牢さを強化し、家具に新しいスタイルを持ち込んだ画期的なデザイン家具です。
リキスツール(ハイスツール)
(引用:METROCS HP/CFSハイスツール)
発売当時、「4つのスツールで象の体重を支えられる」と話題になりました。中でもスツールは「リキスツール」という名称でも親しまれ、渡辺力さんを代表するプロダクトのひとつとなっています。
組み立てから楽しめるリキスツール(カートンファニチャーシリーズ)
カートンファニチャーシリーズは組み立て家具ですが、道具は全く不要です。ここで、リキスツールの組立てを簡単にご紹介します。(左上から右上へ)ダンボールのパーツを挟んで骨組み
(真中左から右へ)表面パーツを差込みます
(左下から右下へ)表面パーツを順番に差込んで完成!
(引用:METROCS HP/CFSハイスツール)
子供でも安全に、楽しみながら作れるところがこのデザイン家具の特徴です。
カラフルで軽量、丈夫で安価なリキスツールは、スツールとしてお使い頂くほかに、積み木のように遊ぶこともでき、段ボールの表面に絵も書けるので、自由な発想を重視する保育園・幼稚園でも採用されています。