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中古VS新築 新築がお買い得と思う理由はコレ!(2ページ目)

日本人は、新築志向が強いといわれます。事実、欧米と比べると圧倒的に新築物件のマーケットが大きく、中古市場は小さいです。これは、都市部のマンション市場にも当てはまります。価格面やリフォームやリノベーションの普及で中古マンションを検討する人も目立ち始めています。では、本当に新築よりも中古の方がお買い得なのか、ガイドの意見を紹介します。

岡本 郁雄

執筆者:岡本 郁雄

マンショントレンド情報ガイド

 

竣工時に良さを再発見
市場環境に売り出し価格が大きく左右

中古マンション

パースだけでは、スケール感や風合いはわからない。そこが新築の楽しみでもある

今市場に出ている中古マンションもかつては新築マンションとしてデビューした物件です。その中には、竣工から5年以上経っても新築分譲時の価格を維持している物件があります。当時と今の市場環境の違いもあるでしょうが、竣工して価値が認知されたことや、購入時割安だったことが要因です。

新築マンションを選ぶ大きな魅力は、かつてなかった魅力ある住空間や共用部、仕組み、外観デザインなどが提案されていることです。パースで見るのと実際は異なるもの。素材の組み合わせによる風合いや植栽との調和などは実際完成しないと実感できません。建築確認を取得し着工から一定期間後に販売を開始する新築マンションならではの不確かさであり楽しみでもあります。実物でないと表現できない質感や色彩があり、竣工時の再発見はまさに感動の瞬間です。

スペックも、複層ガラス、タンクレストイレ、ディスポーザーなど今では普及度が高まったものも10年前にはほとんど見かけなかったものです。防災対策は、震災を受けてかなり充実しています。

新築マンションの価格はそのときの市場環境に大きく左右されます。戸数規模が多い場合、事業計画で一定期間内で完売できるようシミュレーションして価格設定を行ないます。大量供給があった時期やエリアのマンションにこうしたケースは目立ちます。
 

選びやすい、安心感がある
人気が相場のバロメーターになる

新築マンションがお買い得だと思う理由は、まず選びやすいこと。中古マンションの場合、購入条件を満たす住戸が複数戸売りに出ているケースはまれです。特定のマンションで探すとすると選べない現実があります。

また売主によるアフターサービスも新築マンションの魅力です。一定期間は、設備の故障にも対応してもらえます。一方、中古マンションの場合、瑕疵担保責任の期間は3ヶ月程度で、箇所も給排水管の故障や雨漏りなどに限定されます。

モデルルームの来場者数や登録状況で、物件価格の妥当性も判断できます。即日完売するような人気物件のリセールバリューが維持されやすいのは言うまでもありません。
 

立地・規模だけでなく、練られた企画
2012年は、お買い得マンションに出会いやすい年

テラス渋谷美竹

2012年の新規物件は、例年になく特徴の際立つ物件が目立つ。パースは、渋谷駅徒歩1分の免震レジデンス「テラス渋谷美竹」

2012年の新築マンションのラインナップをみると、魅力的な立地やスケール感だけではなく、マンションの特性をトータルで考え抜いた商品企画に多く出会います。コミュニティ、シェア、防災、都市機能、街の再生、地域との連携など様々な取り組みがなされています。大規模マンションの供給が各エリアでこれだけ重なるのも久々だと思います。

不動産経済研究所発表の4月の即日完売物件は、19物件1,059戸。当サイトで紹介した物件もかなりあります。買いたいタイミングとマンションの販売が重なるのも一つの縁だとすれば、今年は良縁を見つけやすい年だといえます。

新築マンションの供給が増え、中古マンションの在庫が高水準を維持する中、いずれにせよ自分にとって価値あるマンションを購入するチャンス。梅雨に入る前に、マンション探しをスタートしてみてはいかがでしょうか?

追記:
これだけ情報がオープンな時代、割安で買うことは難しいです。一方、売り手にとっても割高で売ることが難しいのも事実です。であれば大切なのは、自分にとってお買い得な物件にいかに出会うかです。新築・中古を並行して検討することは、納得感ある住まい選びにきっとプラスになると思います。


 
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