テレビ番組をすぐに視聴できる「ぱっと観テレビ」が復活
最初に紹介した通り、今モデルではAV機能がさらに進化している。まず「ぱっと観テレビ」機能が6年ぶりに復活。名前の通り、パソコンを起動せずにテレビ機能だけを使えるようにしたものだ。NECの「ぱっと観テレビ」機能は、対応ボタンを押すと約2秒でテレビが視聴できるという「パソコン業界最速」。地デジ放送だけでなく、BS/CSもすぐに見られるのが特徴だ。「ぱっと観」の状態では直ちに番組録画はできないが、番組表を見たり、録画予約は可能。もちろんテレビを観ながら、裏でパソコンを起動することもでき、パソコンの起動後に録画ができる。
この機能を実装するには、圧縮された地デジ放送のデータをハードウェア的に処理する回路が必要で、どうしてもコスト高となる。このため各社とも搭載を見送ってきたのだが、最近は採算面が改善したようで、採用するメーカーが増えてきたものだ。
高画質化機能が進化し、さらに高精細に
独自の高画質化回路「彩りプラス」が「彩りプラスex」へと進化。「彩りプラス」はコントラストや輝度の調整にすぐれていたが、さらに斜め線のギザギザ感を軽減する補正機能や、動きの速い映像を検出して高精緻に描画する機能、ノイズ低減などの機能が盛り込まれた。アプリケーションごとにON・OFF、描画モード、サウンドモードを設定できるのは従来通り。スピーカーが強化され、ノイズも低減
YAMAHA製スピーカーも強化された。出力が3Wx2・ウーファー6Wから、4Wx2・ウーファー8Wとなった。前述したように、スピーカーとモニタが分離されたことで、ノイズによる音楽再生への悪影響を低減する効果が期待できる。もともと、Wシリーズのスピーカーは音質の良さで定評があったが、より迫力が増した。ウーファースピーカーの形状も、よりスマートになっている。
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