チェックシートを使って、1年に1回は照明器具の点検を
照明器具の寿命は8~10年。いま交換するならLEDの照明器具が耐久性、コスト面からおすすめ
照明器具には下記のような銘板(ラベル)が付いているので、器具を点検する前に銘板を確認してみましょう。
銘板(ラベル)には製造年が書かれており、銘板の数値を見れば、その器具が交換時期にきているかどうかが判断できます。万一、銘板が付いていない場合、製造ロットを確認し、メーカーなどに問い合わせてください。なお、製造年が記載されていない場合、ほとんどの製品が製造されてから10年以上経過していると思われるので、速やかに交換したほうがよいでしょう。
照明器具に付いているこのような銘板に製造年が記載されている。ぜひ確認を
安全チェックシートには、
- スイッチを入れても、ときどき点灯しないときがある
- プラグ、コード、または本体を動かすと点滅する
- プラグ、コードなどが異常に熟い
- こげくさい臭いがする
- 点灯時に漏電ブレーカが動作することがある
- コード、ソケットおよび配線部品に傷み、ひび割れ、または変形がある
寿命を迎えた照明器具は順次取り替えを
安全チェックシートで点検したり、銘板プレートを確認し、寿命を迎えたことがわかった照明器具は、現在問題がなくても順次取り替えていきましょう。劣化した部品を交換して使用するという方法も考えられますが、メーカーが保有している補修用部品の保管期間は、製造打切り後6年間が一般的です。器具が古いと部品の入手が難しいこともあり、仮に部品が手に入り交換が可能になったとしても、パッキン、樹脂などは見えない部分で劣化が進行していることがあります。使用条件・環境によって大きく異なりますが、一部の部品を交換しても器具全体の安全は担保されていません。10年をはるかに超えて使用している照明器具は、器具ごと交換したほうが安心なのです。
さらに、古くなった照明器具は最新のものと比べて消費電力が多く、省エネという点から見ても交換するメリットがあります。照明器具を交換するときには、ぜひ省エネ効果の高いLED照明器具を選んでみてはいかがでしょうか。
LED照明器具購入の際の注意点
では、最後にLED照明器具の中で最も身近なシーリングライトを購入する際の注意点を説明しておきましょう。■部屋の広さと明るさに合ったものを
照明器具の売り場に行くと多くの商品にあれこれ目移りしてしまいますが、大切なポイントはまず部屋の広さに合った照明器具を選ぶこと。商品を説明するPOPなどに「適用畳数」が明示されているはずなので、それを参考に設置する部屋の広さと同程度か、それ以上の適用畳数の商品を探しましょう。
■調光や調色などの機能を確認
現在発売されているLEDシーリングライトは、調光や調色などの機能を有するものが多いのですが、すべての商品に同じ機能が付いているわけではありません。例えば、「調光はできるけれども調色はできない」「調光は10段階できるけれど調色は5段階」など、異なります。さらには、くつろぎモードやお休みモードといったものから、センサーが外の光を検知して照明の明るさを自動で調整するものなど多種多様。疑問点は売り場で質問して、自分に必要な機能、もしくは好みの機能が付いている商品を選んでください。
■光の広がり方はショールームなどで実際に確認
商品を説明したパンフレットやホームページなどで明るさを確認するのはもちろんですが、やはり実際体験したほうが「こうじゃなかったのに……」というミスを防ぐことができます。売り場やショールームで点灯し、光の広がり方を確認してから選ぶとよいでしょう。
「ランプ(電球)」のみを交換する際の注意点
部屋に設置されている照明器具の中に、LEDランプに交換できないものがあることをご存知でしょうか。例えば、器具の形や大きさによっては市場で販売されている電球型LEDが入らないことがあります。これは同じ明るさを確保しようとすると、従来の蛍光灯や白熱灯に比べてLEDのほうが大きくなってしまうためです。また、蛍光灯や白熱灯に比べるとLEDのほうが重く、既存の器具には重量オーバーで取り付けられないこともあるのでご注意ください。ほか、調光器具や密閉形器具にはそれぞれ対応したタイプのランプを使用する、ガーデンライトなど屋外で使用する器具には使用できないランプがあるなど、購入する前にパッケージを確認したり、店員の方に聞くなども行ってください。
当然、新たに照明器具そのものをLED照明器具に交換する場合、これらの問題点はクリアしているので、心配はいりません。ご安心ください。
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