炊飯器・炊飯ジャー/炊飯器お試しレポート

パナソニック・スチームIHジャー炊飯器 SR-SX102(2ページ目)

高級炊飯器市場を牽引する代表モデルのひとつが、パナソニックのスチームIHジャー炊飯器。その2012年モデルの最大の特徴として騒がれているのがスマートフォン連携ですが、実はこれはあくまでもおまけ機能。やはり炊飯器ならではの美味しい炊き上がりこそが、最大の武器のようです。

滝田 勝紀

執筆者:滝田 勝紀

家電ガイド


炊飯器が進化したことは分かりましたが、実際に大切なのは、本当にお米が美味しく炊けるのかということです。ここでは発売前にも関わらず、商品をお借りして、実際にいろいろなお米を炊いて食べてみたなかから、3つのお米について感想を記したいと思います。

日常食べているコシヒカリの五分つき米

五分つき米でも甘みは十分。いつまでも口のなかに甘みが残ります。

五分つき米でも甘みは十分。いつまでも口のなかに甘みが残ります。

ふだん近所のお米屋さんで注文しているのは、やや茶色味掛かったお米で、滋賀県のコシヒカリの五分つき米。五分つき米とは簡単に言えば、玄米と白米のちょうど中間で、胚芽(はいが)と呼ばれる部分はしっかり残っていて食物繊維も十分なお米です。実際に銀シャリモードでの炊き上がりの印象は、この後のお米すべてに共通して言えることですが、ひと粒ひと粒のお米がふっくらとして、立っていること。実際に食べてみると、いつも食べているご飯よりも、甘みが強い印象。食べている時はもちろん、食べた後にもいつまでもその甘みが残っているようで、食べたという満足感が大きい気がしました。

スーパーで安売りしていた北海道産

お弁当に詰めた冷えたごはんでも十分美味しく食べられます。

お弁当に詰めた冷えたごはんでも十分美味しく食べられます。

一方、白米ではありますが、スーパーで2キロ700円の激安米。北海道産の「ななつぼし」を購入。エコ炊飯コースで炊いてみました。炊きあがったばかりのお米は、五分つき米以上にもっちりとしていて、口のなかに入れると、湯気が広がると同時に、甘みと香りがいっぱいに鼻腔まで届くような感じがしました。炊いたばかりのお米が美味しいのは当たり前だろうと、今後は保温で一晩以上放っておくことに。すると、保温と同時にエコナビが作動。電力消費を賢く節電してくれています。実際に炊きあがりから半日くらい経った後に、再び食べたのですが、炊きあがり時とほとんど変わらないような美味しさでした。

新潟県産のコシヒカリ玄米に挑戦

ダイエット目的なら玄米がオススメだが、美味しいのでたくさん食べてしまいまそう。

ダイエット目的なら玄米がオススメだが、美味しいのでたくさん食べてしまいまそう。

いよいよ玄米に挑戦してみます。玄米というと、硬くてよく噛まないと消化されずらいお米として知られ、昨今の健康ブームでもよく取り上げられています。ビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富で、なによりダイエットにも効果的だ。玄米モードで炊いてみると、その炊きあがりは繰り返しになるが、白米や五分つき米同様瑞々しいが、やや粒感の強い仕上がり。これはもちろん玄米特有のものだと思いますが、実際に食べてみると、玄米にも関わらず、触感は思ったよりも柔らかくて食べやすい。ご飯だけでも思わずどんどん食が進みそうなぐらいの甘みを醸し出していたのは言うまでもありません。

毎日食べるからこそ高級炊飯器!

省電力のエコナビ機能も搭載。保温している時にもしっかりと節電してくれます。

省電力のエコナビ機能も搭載。保温している時にもしっかりと節電してくれます。

今回、さまざまな条件でさまざまなお米を食べ比べてみて分かったことは、最新の炊飯器というのは、安いお米でも美味しく炊けるし、美味しいお米はもっと美味しく炊けるということです。おそらく魚沼産のコシヒカリなどを銀シャリコースで炊いて食べてみたら、相当な美味しさであることは容易に想像がつきます。最近のいわゆる高級炊飯器は10万円前後と、一見値段が高いように感じられますが、毎日美味しいご飯が食べられて、なおかつ幸せな気分になれるのであるなら、決して高価ではないと思います。



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