被災地の現状を知る「意味」
今回は「自分の目で見たい」その一心で被災地を訪れました。物見遊山で被災地に行ってよいのか? と思う人もいるかもしれません。しかし、実際に被災された多くの人が「忘れないで欲しい」「風化させたくない」と願い、できたら現状をじかに見て「それぞれで何ができるか考えて欲しい」と思っています。そのためにはやはり現地に行って、自分の目で見てみることが第一歩だと考えました。
震災後一年が経ち、瓦礫の片付けや建物の解体が進んでいます。もし真摯な気持ちで被災地を訪れたいと思うのであればぜひ、時間が経たないうちに訪問していただきたいと思います。その際は被害に遭われた方の気持ちに寄り添い、マナーを守るようにしてください。被災地を知るために
震災前の状態に戻る日が来るまでずっと手元に置いておきたい本だ。
被災地を訪れる際に参考になる本をご紹介いたします。河北新報社から出版されている『みやぎの海辺 思い出の風景 航空写真集 2011・3・11を境に』です。
この本には震災前と後のカラー写真が見開きで掲載されています。宮城県沿岸の気仙沼~山元町まで、岩手県の大船渡市、陸前高田市及び福島県の新地町、相馬市の航空写真が載っています。
震災前にいかに住宅がひしめき合い活気づいた地区であったか、それが津波にあいどのように変貌を遂げたかが分かります。簡単な地図、浸水範囲を色分けした地図も載っていて、被災地を訪れる際に役立つ一冊となるでしょう。
また、今回ご紹介した石巻市立大川小学校、石巻市北上総合支所跡地には献花台が備えられていました。訪れる際に花束を持参すれば慰霊の花を手向けることができます。
【参考】
石巻市北上のこれから
宮城県建築士会
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