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写真で見る、被災地のその後 ≪石巻、十三浜≫(3ページ目)

2012年4月21日、東日本大震災から一年経った宮城県の石巻市と仙台市若葉区の被災地を訪れました。被災地の一年後の現状を写真を交えご紹介します。

井上 恵子

執筆者:井上 恵子

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石巻市北上町白浜復興住宅

石巻北上総合支所から398号線を北東に向かうと建物が壊滅的な被害を受けた北上町白浜地区に出る。側道を上っていくと太平洋を見下ろす高台に常設復興住宅がある。

石巻市北上町白浜復興住宅 遠景。太平洋を見下ろす小高い岬に建てられた。

遠景。太平洋を見下ろす小高い岬に建てられた。


通常仮設住宅はプレハブが主流で、いずれは出て行くことが前提となっており、また居住性の観点でも問題が指摘されることが多い。しかしこの白浜の常設復興住宅は、被災者の方々の本格的な生活再建を目指した恒久住宅で、設計は工学院大学、地元の工務店が地元の大工職人と協力し合って建設を進めた。

眼下には穏やかな太平洋が広がる。高台なので安心して住める。

眼下には穏やかな太平洋が広がる。高台なので安心して住める。


住宅は11棟あり、木造平屋3棟、木造2階建て7棟、木造2階建ての共同住宅が1棟ある。家賃は平屋2万円、2階建て2万7千円。いずれも木造の伝統工法によって建てられた。窓はペアガラス、断熱材は最も密度の高い100ミリ厚のグラスウールを使用し、東北の寒さに対応した。

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