ライバル「Eye-Fiカード」との違いは?
サイズも形もほぼ同一のFlashAirとEye-Fiメモリカード。しかし中身はまったく異なる
当初はアクセスポイント経由のみデータ転送が可能でしたが、2011年の「X2」シリーズより、スマホやタブレット端末に直接データを転送できるダイレクトモードにも対応。無線LAN機能内蔵SDメモリカードをリードしてきた存在です。
Eye-Fi Centerの画面。右下に転送されてくる画像がポップアップ画面で表示される
FlashAirとの相違点としては、Eye-Fiが撮影した画像を自動的にパソコンやスマホに送信するのに対して、FlashAirはパソコンやスマホ側からアクセスします。省電力性ではFlashAirに軍配が上がりますが、すぐにパソコンやスマホで見たい場合にはEye-Fiの方がスピーディ。
SDHCメモリカード対応のデジカメなら、コンパクトや一眼などほとんどのデジカメで使用できます
対応デジカメの登場でFlashAirは変貌する!
現状では、これまで独壇場だったEye-Fiカードの圧倒的シェアに立ち向かうこととなるFlashAirですが、今後FlashAir対応デジカメが発売されると、状況は大きく変わってくるでしょう。Eye-Fiカードは、それ自身が送受信のコントロールの実権を基本的に握っているのに対して、FlashAirは挿入する機器のコントロールによってさまざまな機能を付加できるようになっているのです。たとえばデジカメからスマホやパソコンへの直接送信や、対応デジカメ・機器間の送受信もFlashAirで可能になります。
すでにMicroSDサイズの無線LAN機能内蔵メモリカードの開発も進んでおり、将来的にはデジカメだけでなく、DLNA対応によるデジタルAV機器との接続から産業用ロボットへの応用まで、その用途は無限大に広がることでしょう。今後もFlashAirの進化から目が離せません。
【関連サイト】
東芝 FlashAir