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投資とはリスクマネジメントなり!(2ページ目)

投資で大事なことは、もうけることよりも、損を減らすこと。専門的には、それをリスクマネジメントといいます。簡単にいってしまえば「安定を求めること、焦らないこと、比べてみること」の3点が重要なのです。

北川 邦弘

執筆者:北川 邦弘

はじめての資産運用ガイド

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リスクマネジメントとは3つの行動

 リスクマネジメントというと何やらむずかしいことのようですが、たとえば「安定を求める、焦らない、比べてみる」という3つの行動でかなりカバーできます。

○安定を求める
投資とは、実現性の高い方に賭ける経済行動です。でも、多くの初心者は、利益の大きい方に賭けてしまいます。なぜなら、うまくいかない事態をあまり想定していないからです。
「これから株が上がるよ」と言われて、大型株と小型株を並べられたら、小型株を選ぶ人が多いのです。過去のリターンでいうと小型株は一気に2倍3倍になることがあります。しかし、見込みがはずれると簡単に2分の1、3分の1になる可能性から目をそらしてしまうのです。

○焦らない
安全な投資をしたいなら時間をたっぷりかけるべきです。でも、早くもうけたいと焦って、リターンの大きいものに人は飛びつきます。
いま買いたいなら、ひと月待ってみる。いっぺんに買いたいなら、3回に分けて買う。使う予定のないお金なら5年後に結果が出ればよいと覚悟を決める。あえてゆっくり行動して自分の欲望を制御してください。きっと良い結果が出ます。

○比べてみる
合理的な選択とは、選択肢を増やしてから決めることです。しかし、人は一目惚れで気に入った銘柄に感情移入をしてしまいます。
自社株を購入する、好きなブランド企業に投資する、株主優待目当てで投資するなどは、理性的な選択の欠けた投資行動の典型例です。投資対象として候補となるものを一通り検討して、比較して、その優位を確認してから、行動を起こしましょう。「これしかない」と思い込んだ時こそ、危険なのです。

いかがでしたか?投資とはリスクマネジメントなり。もうけ話をうのみにせず、時間をかけて、冷静な選択をしてください。この考え方は、仕事や家庭やスポーツにも生かすことができます。

リスクに備えて、リスクを受け入れる人に、勝利の女神は微笑むのです。
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