若松島へ上陸
今晩の宿「前川荘」は、中通島の南、若松大橋でつながっている若松島にあります。福岡航路ならば若松港の目の前ですが、長崎航路(鯛の浦港、奈良尾港)や佐世保航路(有川港)に着いた場合は、宿までの交通手段を確保しておかなければならないのでご注意を。そうなると、レンタカーを借りてしまうのが便利かもしれませんね。
前川荘は若松商店街の並びにある6室の宿。建物は一般的な2階建てですが、その2階にあがって驚きます。2階のフロアーは京都の職人を呼び寄せて造った竹の設え。落ち着いた素敵な雰囲気に仕上がっています。
大浴場は、浴槽も大きく天井も高いので開放的。男女別に自由にも入れますし、内側から鍵を掛けることができるので、家族で貸し切ることもできます。脱衣場も綺麗で清潔。洗いたてのバスタオルと浴用タオルが気持ちがいいですよ。ゆっくりと寛いで旅の疲れを癒してくださいね。
夕食は島らしく豪快!
夕食は1階の食事処でいただきましょう。魚は捕れたての新鮮なので、提供方法はいたってシンプル。ボリューム満点なので、昼食は少し控えめなぐらいがいいかもしれないですね。包丁を握るのはご主人。口数は多くありませんが、いい仕事をしてくれます。尾頭つきの魚が何匹も並ぶ光景は島ならでは。
夕食と一緒に頼みたいお酒は、ご主人が、同じく長崎壱岐島の酒が好みらしいので、島つながりで注文してみてもいいですが、やっぱり上五島の甘藷(さつまいも)で造った地酒「五島灘」は外せません。華やかさはないけれど、男らしいスッキリとした飲み口で、食中酒にもちょうどいいですよ。
夕食以外に、宿のお楽しみはまだあります。ご主人が持つ船「せと志お」は、瀬渡しも請け負うという高速漁船。太公望には釣り上げた魚を捌いて出してくれるという、お楽しみが待っています。
釣りをやらない人もご心配なく! とっておきのツアーがありますから。それは、「キリシタン洞窟ツアー」。宿泊の予約時か前の晩から申し込んでおきましょう(1人3500円)。
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