店頭で触って欲しい十字ボタンの操作性
デジタルカメラガイドとしてデザインやメモリーカードなどの特徴よりも伝えたいのがIXY 3の十字ボタンの操作性のよさ。かまぼこ状の十字ボタンは、触っただけで上下左右の区別ができる優れものなのである。
この十字キーは優れもの。暗いところでも操作性が落ちない
手元が薄暗いシーンで設定を変更するときに閉口したことはないだろうか。やむなくデジカメを持ち直してわずかな光を頼りにボタンを押すというシチュエーションは誰しもが経験したことがあると思われる。下手をしたらそんなことをしている間にシャッターチャンスは過ぎてしまうかもしれない。
だが、そんな薄暗いシーンでもIXY 3の十字キーであれば、指の感触だけでさっさと操作できてしまう。これは百の言葉を費やすよりも、実際に触っていただいたほうが分かってもらえるはずだ。地味ではあるものの、非常に好感触を得た変更である。ただ、キヤノン製品でお馴染みのFUNC./SETボタンが中央から下に移ってしまったのは残念だ。それでも配置を覚えるのはすぐのことだとは思うのだが。
意外なほどに健闘している画質
画質という意味においては原則として不利になる屈曲系を併用した12倍ズームレンズを搭載しているにも関わらず、健闘しているといっていい。IXY 3は1/2.3型というかなり小型の裏面照射型CMOSを搭載しているのだが、意外なほどに解像度もある。実際の画質は「
キヤノン IXY 3 実写画像」を参照していただきたい。
ISO800で撮影した実写画像から切り出し。色ノイズがほぼ乗っていないのは驚き
暗所性能はISO800からかなりノイズが出るようになるがディテールもまだ残っており、色の再現は悪くない。ISO1600も色再現は悪くないがノイズが多くなり、縮小前提なら使用可能といったところ。実際にPCの画面上で全画面表示にすればISO800と1600の境目は分かりにくい。「ちょっとディテールが欠けたかな?」くらいの違いに過ぎない。
さすがにISO3200ではかなりディテールが溶けてしまい、非常用となってしまう。が、ここでも色ノイズが相当に抑えられているのは驚きだ。
最後に、ちょっとした注意点などをまとめておこう。