19.2mmの薄さでも12倍ズームレンズを搭載
最大望遠にしてもレンズの繰り出しは少なく見える
また、搭載されている光学手ぶれ補正機構がかなり利いているという印象だ。手ぶれ補正に関しては客観的なテスト方法がないので主観でしか言いようがないのだが、キヤノンが「新次元ブレ補正」としてアナウンスしているだけあって、最大の12倍にしても手ぶれが抑えられていた。
microSD/SDHCを採用で困る部分は……
もうひとつの大きなトピックスとして挙げられるのが、メモリーカードとしてmicroSD/SDHCを採用していることだ。特に速度に関して懸念していたのであるが、少なくとも今回の試用において動画を含めて撮影に問題が生じたことはなかった。ごくごく「フツーのデジタルカメラ」として使うことができた。microSD/SDHCによる欠点はないように感じられた。ちなみに動画は最大サイズでフルHDの24fpsで録画が可能。
また、microSD/SDHCを採用していることで、Androidスマートフォンとメモリーカードを共有することができる。筆者の手元にあるいくつかのAndroidを採用したタブレットやスマートフォンではIXY3で撮影したmicroSD内の画像を見ることができた(もちろん、共有もできた)。ただ、Androidはそれぞれの機種で対応が異なるので100%の保証ができるわけではないので注意していただきたい。
正直なところ、microSD/SDHCを日常的に共有するのは(特にスマートフォン側で)出し入れが面倒なので苦しくはあるが、それでもWi-Fiがなくてもスマートフォンと画像を共有できるということはポイントになるだろう。
次のページでは、操作性や画質について解説しよう。