中学受験という話題は子育て界の"地雷″

女の子

なぜ中学受験するのか? 中学受験は積極派、否定派に二分され、フラットな視点がこれまでなかった

春ですねぇ。日本では新学年と新生活が代名詞の4月も後半。フレッシュな若人たちがフレッシュな期待に胸膨らませてキラキラしながら街に溢れているのでしょう。2月の中学受験を戦った子どもたちも、新生活を開始しているんですよね。

いやしかし、先日は勇気を出して子育て界の大地雷中の大地雷、「中学受験」を踏みに行って(※『なぜ中学受験(なんか)するの?』記事を参照)、しっかり怪我して帰ってきました。読者の皆さんからは「すげー納得感」「長年の疑問が氷解」「潔いクリアカットぶり」と言っていただけた一方で、「コイツのプロフィールが鼻につく」「結局自慢じゃねーの」っていう(言われ慣れてる)手厳しいコメントもありで。ただあと少しだけ細部を読んでいただければ、私がいかに中途半端な堕落組に過ぎないか、その自虐っぷりをご理解いただけたかなと!

そんな「結局期待にはそえていない」堕落組でも「中学受験して良かった」と思う、費用対効果とは無縁の中学受験って何かをちゃんと真正面から書くためには、自分のプロフィールを隠さずに立ち位置を明らかにすることが必要だと思ったのです。

中学受験に関しては、それが子どもにまつわるセンシティブな話題であることもあって、匿名記事か、あるいは業者による宣伝目的のものが多すぎる。ありがちなちょうちん記事とか、やたら受験事情を斜め上から俯瞰する「で、アンタ何が言いたいの?」的なよくわかんない記事は世の中にいっぱいあるんだけど、でもそれは中学受験をすると既に決めた人たちのニーズにはある程度応えることができても、世の中一般の疑問には答えていない。

もう10年子育て界隈でやってるんで、匿名で書いたこともあるし、ちょうちんも担いだことあるんですよ。今回はそれはヤダな、と。しかしまぁ、予想通りのルサンチマン(怨念)ホイホイ、沢山の方に読んでいただき、ポジティブな感想も沢山いただきましたが、苦言も沢山いただきましたねぇ……。

中学受験をフラットに語る視点が欲しい時代

「中学受験なんて、恵まれてんだよ」っていう切り捨て方もある。記事中にも書いたけど、ここまで中学受験が塾業界主導で構造化されているいま、受験準備にお金がかかるのは事実だから。それを正当化するものでは全くなくて、私は「12歳で打つべき知性」があるんだ、ということを一番に言いたかった。そこで固めた基礎が、後々の人生に生きてくることがあるんですよ、ということを言いたかった。これには多くの中学受験経験者が共感してくれて嬉しかったです、その後の堕落組もそうでない順調組も。

中学受験をどうにか工面できる程度にはお金があったとか、たまたま都会に住んでいたとか、そういうことで中学受験がルサンチマンや、「軟弱もの」観を投げつけられる対象になるのはよく分かっているのです。私自身、もう人生ずっとそうやって、大人にも同世代にも「バカがつくくらい真面目ねぇ」「勉強ばっかりしてるからじゃないの」「世間知らずねぇ」「免疫がないのよ」と言われ続けて来ましたから、いやホント。でも、中学受験も受験人口が増え、トピックそのものとしてポピュラーになったのだし、感情的でないフラットな視点が出て来ていいんじゃない、と。

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