奈良さくら散歩・ガイドが選ぶ桜の名所巡り
今回の行き先は【奈良】
奈良さくら散歩・ガイドが選ぶ桜の名所巡り
第1弾として横浜、第2弾が東京、第3弾、第4弾では京都をご紹介してきましたが、第5弾は古都、奈良の桜の名所に注目します。
平城京遷都から1300年を越え、長い歴史を重ねてきた奈良の街を見守るガイドおすすめの桜の名所をピックアップしてご紹介しましょう。
世界遺産、興福寺で桜を楽しむ
奈良さくら散歩、最初にご紹介するのは興福寺(Yahoo! 地図情報)です。近鉄奈良駅から、奈良県庁の前を通り、春日大社や東大寺へ向かう国道369号線の歩道は奈良観光のメインストリート。
このメインストリートを歩いていくと、右手に緑豊かな園地が現れます。ここが興福寺の境内。境内の中に入って少し歩いていくと、空が開けて目の前に奈良を代表する風景の一つである五重塔が現れます。
興福寺は669年に「山階寺」として建立され、平城京遷都と共に現在の位置に落ち着いた法相宗の大本山。奈良時代から江戸時代に至るまでこの地域に大きな力を誇ったことで、数々の寺社建築が造られました。
戦や天災などで焼失したものも多いのですが、五重塔や南円堂、北円堂など特徴ある建物が現在も残っており、世界遺産「古都奈良の文化財」を構成する遺産の一つに登録されています。
興福寺の境内には桜の木が点在しており、見る角度によって五重塔や南円堂と美しい桜の絵になる組み合わせを楽しむことができます。
いろいろな角度から眺めてみて、お気に入りのイメージを作りあげるのも旅の楽しい想い出になりますね。
世界遺産、東大寺でも桜を楽しむ
奈良さくら散歩、続いてご紹介するのは、東大寺(Yahoo! 地図情報)です。東大寺と言えば、誰もがご存じの大仏さまがいらっしゃるお寺。もちろん世界文化遺産「古都奈良の文化財」を構成する資産の一つです。
大仏さまを雨風から護る東大寺大仏殿は、世界最大の木造建築物。目の前で見るとその圧倒的な存在感に感動を覚えます。
大仏殿が完成し、開眼供養が行われたのは、平城京に勢いがある752年のことでした。その後、平安時代と戦国時代に焼失したものの、江戸時代に再建されて現代に至っています。
その東大寺と桜の組み合わせは、南大門から中門への参道や、二月堂へ向かう道などから楽しむことができます。大仏さまにお詣りに来たことを伝えた後で、いろいろな角度からゆっくり眺めてみるといいですね。
続いては、小さな川沿いにどこまでも続く美しい桜並木をご紹介します。次ページをご覧下さい。