ダウンサイジング戦略で328iは直4を搭載

3シリーズが第6世代となるF30型へ、キープコンセプトの正常進化を果たした。まずは日本上陸を果たした唯一のグレードである、セダンの328iについて、その概要と試乗の報告をしよう。
BMW328i

6世代目となる欧州Dセグメントのコンパクトサルーン。国内にはまず328iが導入された。ベーシックモデル(570万円)に加え、内外装の異なるスポーツ/モダン/ラグジュアリィ(586万円)をラインナップ

328iときけば、これまでのイメージなら直6搭載、と思われるだろうが、F30型では、新開発の2リッター直噴ターボエンジン(N20B)を積んでいる。328iといえども直4。流行のダウンサイジング路線を突き進むという、はっきりとした意思表示ともいえる。ちなみに、新型3シリーズにおいて本命視されているグレードの320iは、春以降にデリバリーされる予定というが、同じエンジンでパワー&トルクの低い仕様となっているのだ。

新型328iを価格的に比較検討してみれば、従来型でいうところの3リッター直6を積んでいた325iのパッケージ仕様相当ながら、パワー&トルクスペックは大幅に上げられており、しかも8速ATを組み合わせた高効率パワートレインによって、燃費性能も3割以上の向上をみた(JC08モード)という。ちなみに、320iに搭載予定のN20エンジンも、従来の3リッター直6エンジンと同等のトルク性能を誇っている。

燃費を向上させながらも、パワー&トルクをひき上げる、というのが、直噴ターボ技術を駆使したダウンサイジング戦略の要だ。

車名×排気量の大幅なイメージチェンジをのぞけば、メカニズムの仕立ては従来どおりのBMWスタイルで、すべてがブラッシュアップされてはいるものの、とりたてて注目すべき新しい技術や仕様はみられない。プラットフォームは最新の1シリーズと共有する。