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犬の用語集【ら行】……ローチバックなどの意味を覚えておこう!

犬の世界には割とよく使われるものからより専門的なものまで特殊な用語があります。ローチバックやリーダー・ウォークなど、犬との生活の中で覚えておくと役に立つこともあるでしょう。今回は、犬の用語【ら行】を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

大塚 良重

執筆者:大塚 良重

犬ガイド

犬の用語集【ら行】……リーダー・ウォークやローチバックなどの意味

犬の用語集【ら行】……ローチバックの意味は?

犬の用語集【ら行】……ローチバックの意味は?

【ら行】には「リーダー・ウォーク」という言葉が出てきます。リードを引っ張ることなく、飼い主(ハンドラー)と歩調を合わせて歩けるようにしつけることを意味しますが、特に大型犬では勝手気ままに歩くことを許していると、場合によっては力があるだけに思いもかけない事故につがなることもあります。余裕をもった歩き方ができるように普段からしつけておきましょう。
 
<目次>
 

犬の体-頭部

リンクル(Wrinkle)
皺のこと。一般的に前頭部から顔にかけての皺を指すことが多い。

りんご型頭部(りんごがたとうぶ)/りんご頭(りんごあたま)/アップル・ヘッド(Apple Head)/ドーム・ヘッド(Dome Head)
頭部の形がりんごのように丸みを帯びているもの。たとえば、チワワ。
 

犬の体-耳

ローズ・イア(Rose Ear)
耳の内側を外に見えるようにして後方に折りたたんだ耳の形。たとえば、ウィペットやブルドッグ。

ロー・セット・イア(Low Set Ear)
耳の付け根の位置が低いもの。

ローブ・シェイプド・イア(Lobe-Shaped Ear)
木の葉のような形をした耳。
 

犬の体-鼻

ボルゾイ

ボルゾイのような鼻筋がゆるやかに盛り上がり、鼻先に向かって下降しているものを「ローマン・ノーズ」と言う。

ラムズ・ノーズ(Ram’s Nose)/ローマン・ノーズ(Roman Nose)
人間で言う鷲鼻のこと。犬を横から見た時、鼻筋のラインが僅かに盛り上がり、鼻先にかけて下降しているもの。たとえば、ボルゾイ。

レーバック(Layback)
ブルドッグにおける鼻および鼻上部分の状態を示す。または、一般的に肩甲骨の角度を言う。

レバー・ノーズ(Liver Nose)
肝臓(レバー)のような色をした鼻。
 

犬の体-口吻

ライ・マウス(Wry Mouth)
発育不良などによりゆがんでしまっている口。

リッピー(Lippy)
唇がぴたっと密着していないもの、または垂れているもの。

裂肉歯(れつにくし)
上顎の第4前臼歯と下顎の第1後臼歯のこと。肉などを噛み切るために使われる歯で、犬や猫などの肉食の動物ではこの歯が発達している。

レベル・バイト(Level Bite)/切端咬合(せったんこうごう)/イーブン・バイト(Even Bite)/ピンサーズ・バイト(Pincers Bite)
上顎と下顎の切歯の先端同士がかち合うように組み合わさる歯の噛み合わせ。
 

犬の体-首~胸~胴

レーシィー(Racy)
すらっとしていて体高が高く、細身の体つきをした均整のとれたタイプを指す。

レベル・バック(Level Back)
犬を横から見た時、キ甲から腰にかけて水平になっている背中のこと。

レンギィー(Rangy)
胸周りが細く、脚がやや長くて胴が長い体つきのこと。

ロイン(Loin)
腰の部分のこと。

ローチ・バック(Roach Back)/カープ・バック(Carp Back)/鯉背(こいせ)
背中が鯉のように滑らかにカーブした背中。

ローデッド・ショルダー(Loaded Shoulder)
肩の筋肉が過剰に発達しているもの。

ロング・ボディ(Long Body)
ダックスフンドなどのように胴長のこと。
 

犬の体-脚

リスト(Wrist)
人間で言う手首にあたるところ、手根関節。

リア・パスターン(Rear Pastern)/ハインド・パスターン(Hind Pastern)/後繋(あとつなぎ)
後ろ脚のパスターンのこと。

狼爪(ろうそう)/デュークロー(Dewclaw)/蹴爪(けづめ)
足の内側の少し高いところにある親指にあたる爪のこと。

ロゥワー・サイ(Lower Thigh)
膝関節から飛節までの下腿部。

ロッキング・ホース(Rocking Horse)
揺り木馬のように前後の脚を体の外側に伸ばした肢勢。
 

犬の体-尾

螺旋尾(らせんび)/スクリュー・テイル(Screw Tail)
ブルドッグやフレンチ・ブルドッグに見られるような根元から螺旋状にねじれた短い尾。

ラダー(Rudder)
ラダーには舵という意味があることから、尾のことを意味する。

ラット・テイル(Rat Tail)/鼠尾(ねずみお)
アイリッシュ・ウォーター・スパニエルに見られる尾で、根元にはしっかりとした巻き毛があるが、先細になっている尾の先端にいくほど無毛になっているもの。また、高齢や病気などで尾の毛が抜けてしまい、鼠の尾のようになってしまった状態もラット・テイルと呼ぶ。

リス尾/スクィレル・テイル(Squirrel Tail)
リスの尾のように根元から背の方に曲げた尾。たとえば、パピヨン。

リング・テイル(Ring Tail)/輪状尾(りんじょうび)
円形にカールした尾。根元から尾全体がカールしているものと、尾の先だけがカールしているものとがある。たとえば、アフガン・ハウンド。

ロー・セット(Low Set)/ロー・セット・テイル(Low Set Tail)
尾の付け根の位置が低いもの。
 

犬の体-歩き方

ランバリング(Lumbering)/ランバリング・ゲイト(Lumbering Gait)
いかにも見苦しい歩様。

リーチ・オブ・フロント(Reach of Front)
両前脚の歩幅のこと。

レベル・ゲイト(Level Gait)
キ甲部分が上下に浮き沈みしない歩様。

ローリング・ゲイト(Rolling Gait)
歩く時に歩様がアンブル(側対歩:前後の脚を同時に上げ下げする歩様)になったり、後ろ半身がぶれて体が横揺れしているような歩き方。
 

犬の体-被毛と毛色

ラスト(Rust)
鉄錆色、赤みがかった錆色。

ラスティー・ゴールド(Rusty Gold)
金色が錆びたような色。

ラフ(Ruff)
首の周りから肩にかけて伸びている長めの毛。たとえば、ラフ・コリーやキースホンド。

ラフ・コート(Rough Coat)/ラフ・ヘア(Rough Hair)/ラフ・ヘアード(Rough Haired)
粗毛、粗い被毛のこと。

ランドシーア(Landseer)
ニューファンドランドのうち白と黒の毛色の犬をランドシーアと呼ぶ。これはかつてエドウィン・ランドシーアというイギリスの画家が好んでこの犬を描いたことによる。

リッチ・チェスナット・レッド(Rich Chesnut Red)
アイリッシュ・セッターのような濃い栗赤毛。

ルビー(Ruby)
濃いめのチェスナット・レッド、または濃いめのマホガニー。特にキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルで使われる。

レッド(Red)
赤みがかった褐色からチョコレート、タン、黄色がかったものまで色の幅は広い。

レッド・フォーン(Red Fawn)
フォーン(金色がかった毛色)の中でも赤みが強い毛色。

レバー(Liver)
レバーの色に似た濃いめの赤褐色。たとえば、カーリー・コーテッド・レトリーバーやイングリッシュ・スプリンガー・スパニエルなど。

レバー・アンド・ホワイト(Liver and White)
レバーに似た毛色と白との組み合わせ。

レバー・ベルトン(Liver Belton)
白の地色にレバー色の細かい斑模様が全身にあるもの。イングリッシュ・セッターの特徴的な毛色。

レモン(Lemon)
イエローの薄いもの。同系色で濃い目のものはオレンジ・イエローと言われ、薄いものはレモン・イエローと呼ばれたりする。

レモン・ベルトン(Lemon Belton)
白の地色にレモン色の細かい斑模様が全身にあるもの。

狼灰色(ろうはいしょく)
野生の狼のような、毛の根元は淡くて先端が濃い色になっているもの(雲刷/くもずり)。たとえば、ジャーマン・シェパード・ドッグ。

ロープ・コート(Rope Coat)/コーデッド・コート(Corded Coat)/縄状毛(なわじょうもう)
コモンドールやプーリーに代表される被毛が縄状になったもの。

ローン(Roan)
白い毛と他の毛色とが細かく入り混じったもの。色合いによってレッド・ローン、レバー・ローン、ブルー・ローン、オレンジ・ローン、レモン・ローンなどの呼び方がある。

ロング・コート(Long Coat)/ロング・ヘアード(Long-Haired)
長毛のこと。
 

グルーミング

ラッピング(Wrapping)
ヨークシャー・テリアやシー・ズーなど長毛の被毛を守るために毛を小分けにしてラッピング・ぺーパー(セッティング・ペーパー)で包んで巻くこと。

レーキ/レーク(Rake)
太めのピンが付いている熊手のような形をした毛かき用のブラシ。 特にアンダー・コートが豊富な犬種では抜け毛を処理するブラシというのは必需品。

レーキング(Raking)
スリッカー・ブラシやレーキ、ストリッピング・ナイフなどを使って老廃毛(死毛=デス・コート)を処理する作業のこと。

老廃毛(ろうはいもう)
換毛期になって抜けていく毛、抜けた毛。
 

トレーニングとドッグ・ショー

リーダー・ウォーク(Leader Walk)
犬がリードを引っ張ったり、好き勝手に歩くのを許すのではなく、飼い主(ハンドラー)の歩調に合わせて歩くようにしつけること。

リード(Lead)/リーシュ(Leash)
散歩や運動をさせる時などに使う引き綱のこと。

リング(Ring)
ドッグ・ショーにおいて出陳犬が審査を受けるための区切られたスペースのこと。

稟性(りんせい)
特に日本犬に対して使われる言葉で、その犬が生まれつきもっている性格や物事に対する態度などを意味する。

レーシング・ドッグ(Racing Dog)
グレーハウンドやウィペットなどレース競技に出場する犬のこと。

レトリーブ(Retrieve)
撃ち落とした鳥などの獲物を探して、それを咥え、ハンターのもとへ戻る行動・作業のこと。こうした回収能力に最も秀でているのがゴールデン・レトリーバーやラブラドール・レトリーバーなどのレトリーバー種。

ロング・リード(Long Lead)
通常のものより長いリードで、主にトレーニングの目的で使われる。その長さの分だけ犬の自由がきくことになるので、使う場所など使用環境には気配りを。
 

ブリーディング

ライン・ブリーディング(Linebreeding)
親子や兄弟姉妹関係以外にある血縁的に近い個体同士での繁殖方法。系統繁殖。

リッター(Litter)
一回のお産で一緒に生まれた子犬たち。一胎子。

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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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