リスクマップで「弁護士費用」と「個人賠償責任」を検証する
では、いつものようにリスクマップに弁護士費用と個人賠償責任をマッピングして検証してみましょう。<モデルプロフィール>
職業:会社員
年齢性別:35歳男性
家族構成:既婚、子供2人、車所有、持ち家
車の使用頻度は高い
リスクマップのモデルプロフィールは、35歳社会人男性で比較的車の利用頻度が高い人を想定しています。
<リスクマップのエリア解説>
Aのエリア:頻度は低いがダメージが大きい
Bのエリア:頻度も高くダメージも大きい
Cのエリア:ダメージが小さく頻度は低い
Dのエリア:ダメージが小さいが頻度は高い
弁護士費用が必要になる頻度はさほど高くないと思われます。そのため保険料は年間で1,500円程度とそれほど高くありません。弁護士費用を緊急資金で準備するのは他の資金準備も考えるとあまり現実的ではないでしょう。保険料が低額であることも考えると保険で準備しておくのが得策です。
個人賠償責任のリスクは少額の場合であれば預貯金でもカバーできますが、高額賠償についてはそうはいきません。保険で準備することが最も適しているといえます。保険料も年間で1,000円~1,500円程度と高くありませんので一家一契約は必須の補償として備えておきたいものです。ちなみに個人賠償責任保険は火災保険や他の保険にも付けることができるため、自動車保険に付ける前に他の保険についていないか確認するようにしてください。
その他の特約はどうなの?
高価な身の回り品を車に積むことが多い場合は「身の回り品補償特約」が有効
■身の回り品補償特約
契約している車の車内やトランク、キャリアに積んである物が自動車事故で壊れた場合に補償される特約です。盗難も補償されますが、キャリアに積んである場合は対象外です。ゴルフバッグなど高価な物を積んでいる人には安心です。ただし、以下の点に注意してください。
- 紛失の場合や現金、有価証券などは対象外になっている
- 補償の範囲や限度額が保険会社によって異なる
- この特約を付けるために車両保険への加入が条件の場合がある
- 車両保険が支払われる事故の場合が補償の対象である
■ファミリーバイク特約
自分や家族が運転する125cc以下のバイクが対象になる特約で、対人賠償責任保険、対物賠償責任保険、自損事故もしくは人身傷害補償を本体の自動車保険と同様の補償を受けることができるものです。ファミリーバイクが複数あればすべて対象になりますし、他人から借りたバイク(125cc以下)も対象になります。また、自動車保険に家族限定や年齢条件が付いていてもファミリーバイクには適用されません。別途バイクの保険に加入するよりも割安でメリットが多いといえる特約です。対象になるファミリーバイクをもっている人は必携の特約です。
常に自分のリスクを考えて補償選びをすること
こうやって特約をみていくといろいろありますが、安いからとかメリットがありそうという視点ではなく、自分のリスクに当てはめてみて保険でカバーするのか預貯金でカバーするのか、という視点をもって考えるクセをつけましょう。そうすれば、自分にあった無駄のない保険を手に入れることができるでしょう。※本件ガイドが提供する記事は、特定の保険商品の募集を目的としたものではありません。また、掲載される情報の著作権は株式会社オールアバウトが有し、各国の著作権法、各種条約およびその他の法律で保護されています。