スピーカー/おすすめスピーカーレビュー

スマホ時代の多機能オーディオ X-SMC5 レビュー(3ページ目)

スマートフォンが音源としての存在感を高める中、ドックスピーカーに限らず、オーディオ製品のスマートフォン対応が進んでいます。今回は、スマホ時代に相応しく、ネットワーク関連機能が満載でコストパフォーマンスも抜群のパイオニアX-SMC5をレビューします。

鴻池 賢三

執筆者:鴻池 賢三

オーディオ・ビジュアルガイド

iPod ドックの使い道は?

X-SMC5 iPod dock

必要な時だけ引き出せるドック部。

Bluetoothや無線LANなどのワイヤレス接続できないiPodを接続できるドックですが、iPhoneでも活用できます。それは映像の出力。

iPhone内の写真やビデオに加え、YouTubeビデオも、ドック接続ならX-SMC5を経由してテレビに映し出す事が出来ます。今や、スマートフォンは音楽だけでなく動画や写真の重要なソース。大画面なら、家族や友達と楽しい時間を共有できるでしょう。

ただし、テレビとの接続はHDMIでなく別途コンポジットビデオ(ピン端子)になってしまいます。ケーブルは付属していますが、別途DVDの視聴でHDMI接続を利用している場合は、ケーブルがさらに1本増えることになり、機械が苦手な方の場合、テレビの入力切替操作で混乱するかもしれません。

価格が非常に手頃なので、個人的には全くの許容範囲ですが、購入してから「あれっ」とならないよう、留意しておきたいポイントです。


ちょっと注意したいポイント

本機にはHDDレコーダーのように「高速起動モード」が用意されています。高速起動モードの場合、電源オン操作から使用出来るまで約2秒と待たされる感はありませんが、待機時の消費電力は約6Wで、これば電源オン時と同じです。

高速起動モードでない場合、待機時の消費電力は約0.5Wですが、電源オン操作から使用出来るまで約1分と長く、実用に耐えません。実質、待機電力は6W程度と考えておくべきでしょう(1年間待機させ、1kwhの電気料金単価を22円と仮定すると、年間の電気代は約1200円)。

ただし、実用範囲の音量で再生中も消費電力は6W程度、大音量でも7W程度と非常に省エネです。24時間365日使っても電気代が1200円と考えることもできます。


音質はクラス以上

X-SMC5 Speaker

スピーカー部。薄型でも豊かな低音が楽しめる。

出力は充分で、大音量でも歪み無く再生できます。スピーカーは左右で2個ですが、パッシブラジエーターと呼ばれるスピーカーのような部品が搭載され、コンパクトなボディながら低域の厚みは充分。ミニコンポ並に音楽も充分な品位で楽しめます。3万円前後の実売価格を考えると、音質は非常に優秀と言えるでしょう。

 

まとめ

多機能さを紹介しましたが、他にもCD再生、FMラジオ、テレビの音声なども入力可能なラインイン、USBメモリに入った音楽の再生なども可能です。一般的な家庭はもちろん、価格も手ごろなので、新生活で一人暮らしを始める学生や新社会人にも最適なオールインワン機と言えそうです。


【関連サイト】
パイオニア X-SMC5


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