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『カーネーション』主演交代の原因は『おひさま』に?(2ページ目)

ヒロインの破天荒さが魅力の『カーネーション』、大きなポイントは尾野真千子の演技でしたが、途中交代となりました。朝ドラで予告なく途中で主演女優が変わるのは不測の事態しかないため「トラブルか?」といわれています。どうなんでしょうか?検証してみましょう。

黒田 昭彦

執筆者:黒田 昭彦

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 幼壮老ヒロイン三人体制

洋裁コシノ

      洋裁コシノ

『よーいドン』の後番組が小林綾子/田中裕子/乙羽信子の幼壮老ヒロイン三人体制の先駆け『おしん』、そしてこれ以降で若い主演女優がおばあちゃんになるまで演じるパターンはなくなりました。

ハイビジョンの現在はますます無理でしょう。特殊メイクを駆使するという手もありますが、それはそれで「SFかよ!」とツッコまれそう。
『おしん』以降はせいぜい50代まで。『ゲゲゲの女房』の布美枝(松下奈緒)は1932年生まれで最後は1986年だったので53か4才まで、尾野真千子の糸子は60才まででギリギリです。


インパクトがほしかった?

だからヒロイン交代については納得しますが、それはそれとして放送前には発表してほしいところ。
発表が1月になったことについて城谷チーフ・プロデューサーは「企画した当初、晩年にはヒロインが変わる、ということは決まっていても、どなたにお願いするかは決めていなかったので、発表がこの時期になりました。ご理解いただきたいと思います。」 と説明しています。

しかしキャストが決まっていなくても変わることについての発表はできるはずです。なぜそれをしなかったのか?ここからは推測ですが、前作『おひさま』が影響しているんではないでしょうか。

幼壮老のヒロイン三人体制は1983年の『おしん』がはじめて、続いて1999年の『すずらん』が柊瑠美/遠野凪子/倍賞千恵子、そして前作『おひさま』が八木優希/井上真央/若尾文子。
最後を大女優が担当し、また十数年に一度しかやらないということでスペシャル感がありました。
ところが『カーネーション』も同じパターンですが、『おひさま』の直後ということでインパクトに欠けます。そこで放送途中に発表するという意外性をねらったんじゃないでしょうか。

それにしてもやはり放送前には発表してほしいところ、見る方にも気持ちのダンドリがありますから。

 



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