ニューリッチへの道/ニューリッチへの道

「インデックス投資だけでは勝てない」と私は断言する(2ページ目)

各国の金融緩和によって市中には余剰マネーがあふれ、ここのところの株価上昇は少々バブル気味ではないかと感じます。私から見れば2007年に投資信託をすすめる主張が相次ぎ、その後のサブプライムショック、リーマンショックで黒焦げになった状況を思い起こさせます。

午堂 登紀雄

執筆者:午堂 登紀雄

ニューリッチへの道ガイド

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利益確定のタイミングを誰も教えてくれない

投資をする人々が欲しているのは、「理屈では、こうすれば儲かる」という仮説ではなく、自分でも実践できる再現性のある方法論のはずです。にもかかわらず、「こうすれば儲かりますよ」というアドバイスは立派ですが、「実際にこれだけ増えました」という人がなぜ出てこないのでしょうか? また、インデックス投資をしていて、利益確定のタイミングを誰も教えてくれないところにも問題があります。もし長期で積み立て投資をしてきて、自分が老後を迎えて本当に現金が必要となったとき、投信を解約しなければならないときに、不景気だったらどうなるでしょうか? インデックスが連動している相場は上がったり下がったりを繰り返しますから、上がったところでいったん利益確定しなければ、現実に増えたことにはなりません。では、投資アドバイザーが、最もいいタイミングで、「そろそろ売却しましょう」というアドバイスをくれるでしょうか?

人任せでは下がったときに買うマインドが養われない

本来、投資の大きなチャンスとは、暴落したときです。では、たとえば2011年3月の震災後にポジションを増やせた人はどのくらいいるでしょうか。一定額を積み立てている人でさえ、いったん買い増しを中止した人も多かったそうです。FXや日経225は難しい、リスクが高い、と逃げていると、暴落時は恐怖でしかありません。
暴落時はチャンスであり、ここで手を出す度胸とマインドは、相場の波に翻弄されていなければ、なかなか会得できないものです。

結局、「自分で相場のことを考えなくてもいい」「人まかせにしていればラク」という安直な発想でインデックス投資をしているような人は、金融機関のカモになるだけです。楽して儲けたいという欲望こそが、人々を投資に走らせ、FPや投資アドバイザーはもとより、詐欺集団のカモになるのです。これがわからない人は、金融商品で増やそうなどという発想からはきっぱり足を洗い、本業や副業な どリアルのビジネスで稼ぐほうがよほど現実的だと思います。ぜひ「インデックス投資でこれだけ儲かりました」という実績ベースの反論をお待ちしています。

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