早く進み過ぎて空回り、傷ついて自滅―――この習慣と決別
しかし冷静に見るとどうでしょう?実は相手はこちらを好きとも嫌いとも判断すらしていなく、名前をやっと憶え、顔見知りになったという心持ちの段階。何もはじまってはいなくもありますが、逆に“すべての可能性を含んでいる希望ある状態”でもあります。本来ならばもっと前向きに過ごさないといけない時期なのです。
勝手に自分の中で深読みし、「相手はああ思っているから、こっちはこう動いた方が良い」「あれがまずかったから謝ったほうがいい」などと自分の中でぐるぐると空回りして落ち込む。しかし相手はもっとシンプルに考えていることがほとんどです。「友達になるか恋人になるか、それとも仕事の情報交換相手になるかわからないけど、良好な関係を築ければいいな」と。
こちらに対する態度がそっけないと感じる理由は、相手がそのようにゆったりと構えているからではないでしょうか。あなたのペースとくらべて「遅い」。だからギャップで“遠ざかるように見える”のでしょう。時速120キロで進みながら時速100キロの後続車を見ると“後退して見える”というあの状態です。
相手はあなたと別の人間です。 “別の意思”と “別の都合を持った存在”です。だから人と仲良くなるペースだって異なって当然です。それなのにそのペースの違いによる「錯覚」に惑わされて自分を責めたり、相手を深読みしたり、好き過ぎて挙動不審な態度をとるのはやめにしましょう。相手の反応が悪いからといって自ら恋の蕾を千切ること、さらには「重い言動」で男性に引かせてしまう習慣からも卒業です。(次のページに続く)