体に合わない枕は睡眠の大敵!
寝違えたら、1日が台無しになります
また、睡眠中のイビキや無呼吸、目覚めたときの頭痛や肩こり、手のシビレなどは、体に合わない枕が原因であることがあります。枕のために、日中のだるさや集中力の低下、うつ気分が起こることも知られています。
枕は人生の3分の1もの長い時間、頭を支えてくれる大事なパートナーです。ところがこれまで枕選びは、自分の感性に頼るところが大きかったといえます。枕の専門店で選んだのに、いざ眠ってみると何だか合わない、ということもあります。
神奈川県相模原市で16号整形外科を開業されている山田朱織先生は、整形外科医の立場から正しい枕の普及に努めています。山田先生のお父さんも整形外科医でしたが、35年前に枕の研究を始められ、娘さんの朱織先生が引き継がれているのです。
寝返りしやすい枕が良い枕
山田朱織先生は、マスコミにもよく出ています
寝返りすると、体の下側に滞った血液やリンパ液が、循環しはじめます。また、寝たきりの人では寝返りができないため、床ずれができやすくなります。さらに、寝返りは睡眠の深さを変えるスイッチにもなっていて、自由に寝返りできることは快眠につながります。
すぐに作れて体に合わせやすい枕として、山田先生は「座布団枕」を勧めています。座布団枕の材料は、中綿が硬くなった座布団または玄関マットとタオルケットだけです。新しい座布団は軟らかすぎて寝返りしにくくなるので、必ず古くて硬くなったものを使ってください。
まず、1~2枚の座布団または玄関マットの上に、折りたたんだタオルケットをのせます。この時、枕の上の面は平らに、肩があたる面は上下の面と直角になるようにします。次に、この枕に横向きで寝ます。前に置いた鏡で見るか、後ろから他の人に見てもらうかして、頭‐首‐背中‐腰のラインが一直線になるように、タオルケットの高さを調整します。
それが終われば、仰向きになります。仰向けに寝てノドや首筋に圧迫感がないか、後頭部から肩にかけて余分な力が入っていないかを確認します。枕の高さがベストであれば、横から見て首‐頭のラインと水平面が15度ほど(体格や病気によって若干異なります)になっているはずです。最後に、左右にスムーズに寝返りができるかどうかをチェックします。
正しい枕の3大条件
整形外科枕は、正しく眠るための必需品です
ジャストフィットとは、一人一人の体を正確に計測して、その人にぴったりと合わせる、ということです。山田朱織枕研究所では、山田先生の指導を受けた「枕診断士(R)」という枕の専門家が、Set-up for Spinal Sleep 法という特別な方法で1時間~1時間半ほどかけて計測を行っています。
また、枕の頭がのる面は、デコボコがなく平らでなければいけません。枕の上面に凹凸があると頭は安定しますが、寝返りが妨げられてしまうからです。形がフラットだと寝返りがしやすく、グッスリ眠れます。はじめは合っていた枕も、時間とともにヘタリが生じて体に合わなくなることがあります。それを予防するためにも、枕の素材はへこまないことが大切です。
枕は消耗品ですから、定期的なメンテナンスが必要です。長い間放っておくと、枕の形が変わって体に合わなくなります。また、自然素材の枕では、カビが生えたりダニがわいたりすることもあります。整形外科枕は購入したあと最長で6年間、メンテナンスを行ってくれます。枕や体格の変化に応じた調整だけでなく、睡眠や健康に関するアドバイスもしてもらえるので安心です。
●「整形外科枕」
サイズ: 縦 25センチ×横 50センチ×高さ 計測値
素材: 枕本体‐特殊ウレタン、ポリエチレンなど
枕カバー‐ポリエステル、ナイロン
本体価格: 18,900円(税込)
別途計測料: 4,200円
購入方法: 山田朱織枕研究所で枕診断士(R)が計測後、自宅へ配送されます
販売: 山田朱織枕研究所
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