おもちゃ/おもちゃの選び方

子供のおもちゃの量、適正量はどれくらい?

あっという間におもちゃ箱からあふれ出る子供の「おもちゃ」。成長に合わせて増え続ける子供のおもちゃの適正量ってどれくらいなのでしょうか。おもちゃは子どもの成長にとって必要不可欠なもの。おもちゃの適正量を見極める方法の一例をご紹介したいと思います。

こんどう たかこ

執筆者:こんどう たかこ

おもちゃガイド

おもちゃの適正量は? 限られたスペースに用意すべき子供のおもちゃ

おもちゃで遊ぶ子ども

おもちゃの適正量ってどのくらいなの?


収納場所を用意しても、すぐにあふれてしまう「おもちゃ」たち。でも、おもちゃは子どもの成長にとって必要不可欠なものですから、大きくなるにつれて増えていくのは仕方がないことです。そのため、成長に合わせた遊びができるよう、限られた収納場所にその時期の子どもに必要なおもちゃを用意しておくという作業をしなくてはならないのです。

とはいえ、二人の小学生を持つガイドにとってもなかなか難しい作業で、兄弟の年齢差や性別などを考えると、おもちゃの選別は悩ましいところです。ここでは、おもちゃの適量を見極める方法の一例をご紹介したいと思います。  

子供のおもちゃの選別は食事と同じ

おもちゃを食事に例えると成長に合わせやすくなります

おもちゃを食事に例えると成長に合わせやすくなります


成長に合ったおもちゃを用意する時期ですが、食事に例えてみるとわかりやすいでしょう。授乳期の食事といえばミルク。遊び道具もやさしいものがベストです。例えばやさしい音色のガラガラやぬいぐるみ。購入しなくても、ママやパパの手・顔・声でも十分です。

やがて離乳期になれば、離乳食のような消化の良いおもちゃにステップアップさせましょう。イマジネーションが広がるベビーブックや、運動を促すハンマートイなどを少しずつ増やします。幼児期には大人と同じだけれど刺激が少ない幼児食のようなおもちゃ。積み木やブロックなど創造性が発揮できるものや、ままごとなどのコミュニケーションが図れるおもちゃを少しずつ増やします。

おもちゃを多く用意しすぎると、遊びの消化不良を起こしますし、足りなければ、遊びの栄養失調になる、と考えてみてくださいね。また、月齢や年齢より早いおもちゃを用意すれば賢くなると思いがちですが、時期尚早のおもちゃは消化不良の原因になるので控えましょう。
 

おもちゃの栄養バランスも大事

おもちゃにはさまざまな分類がありますが、わかりやすく主食とおやつの2種類に分けてみましょう。

主食のようなおもちゃは子どもが「こうしよう」と工夫できるおもちゃのことで、例えば積み木やブロックなど。遊びに広がりがあり、成長に応じて工夫の形が変化するので長年遊べます。一方、おやつのようなおもちゃは、スイッチを入れれば動く電動式のおもちゃやゲーム機などで、子どもが「こうしなさい」といわれているようなおもちゃのことです。

一見、主食が良いおもちゃでおやつは悪いおもちゃのようですが、子どもにはおやつも大事な栄養素。主食のおもちゃをメインに、おやつのおもちゃもバランスよく用意してあげると良いでしょう。

ちなみに、食事に例える考え方は「おもちゃコンサルタント」の講義で教えてもらった内容をベースにご紹介しています。とてもわかりやすいので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
 

子供のおもちゃに1万円の積み木は高い?

おもちゃ

高価なおもちゃは贅沢品? それともそれだけの価値がある?


「良質なおもちゃ」といわれるおもちゃの中には、1万円以上する高価なものも少なくありません。特に木製玩具の代表「積み木」は数万円するものも…。いくら何でも子どもに用意するおもちゃじゃないでしょう、と思いますか?

でも、良質なおもちゃは長く使えます。子どもは飽きてもしばらくすると遊び方を変えて再び遊ぶんです。積み木やブロックは10歳以上でも複雑な作品を作って遊ぶケースも多く見られます。また、丈夫で耐久性があり精巧に作られたものなら、親から子どもに受け継ぐほど長年愛用することも可能です。

最近は100円ショップでもおもちゃを手に入れることができますが、例えば、1ヶ月に100円のおもちゃを1個購入するとします。1ヶ月に100円、1年で1200円、5年で6000円、10年では1万2000円にもなりますよね。これが1ヶ月に300円分のおもちゃを買ってあげたとすれば、10年で3万6000円にもなるわけです。

1万円の積み木を1セット購入するときにはとても悩みますが、10年遊べる良質な積み木を選べば、実は経済的で無駄のないおもちゃ選びをしていることになるわけです。ちなみに、積み木をセットで購入した場合、最初は数個だけ出して用意してあげ、少しずつ増やしてあげましょう。
 

おもちゃの適正量オーバー……ガラクタでも子供には宝物

小さな子どもでも思い入れの強いおもちゃは必ずあるものです

小さな子どもでも思い入れの強いおもちゃは必ずあるものです


収納スペースに用意したおもちゃが遊びきれていないと感じたら、それはきっと適正量をオーバーしているサインです。そろそろ親子で選別する時期。ここで肝心なのは、できる限り親子で選別するということです。捨てたり人にあげたりすることへの抵抗が子どもにあるようなら、最初は別の場所にしまっておくという選別にするとスムーズに進みます。

我が家には、人から見ればガラクタ?というおもちゃが大切にされ、時々登場しています。保育園時代に作ったピカピカの泥団子は、お手製のケースに磨き用の布と一緒に入れられ机の引き出しにしまわれています。さらに、空箱製の花瓶には折り紙で作った薔薇の花束が飾られ…。ファストフードでもらったようなおまけのおもちゃの中にも大切なものがあるようです。

大人なら処分してしまいそうなおもちゃでも、子どもにとっては宝物。子どもの気持ちを尊重して選別することで、判断する力も育まれるのではと思います。
 

子供の成長とともに増えていくおもちゃ、きれいに収納するには?

子どもの成長とともにおもちゃ。そんなたくさんのおもちゃも、遊んだ後は家の中に散らかしっぱなし、というわけにもいきません。「子どもグッズの収納・整理術」特集では、IKEAやダイソーなどのグッズを取り入れたおもちゃの収納方法や、子どもが自分でできるようになる片付け術などをご紹介しています。

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