テクノポップ/アーティストインタヴュー

テクマ!パーフェクト・ハンサム!(4ページ目)

Twitterで「・・・ハンサムは私だ」を連発し、最近ではハンサムさんと呼ばれることも多いテクマ!さん、久々に登場です。雛祭りの日に発売のニューアルバム『パーフェクト・ハンサム!』について語っていただきました。美保純さんと中村うさぎさんのHKB48の幻のトラックのテクマ!ver.も収録。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド


ジャジーでエロい曲を作ったハンサムは私だ。

ガイド:
「Love Kills You, But I Love You」は、テクマ!さんとしては珍しいと思われるジャジーなピアノ曲。この曲は、Aya Sekineさん(Jun Matsue Group、ex:大家バンド)とのコラボを意識して出来た曲、それともこういう曲をやりたかったからSekineさんに参加してもらったのですか?

テクマ!:
前者ですね。アヤさんは1998年に東京で知り合って、僕を最初にニューヨークに呼んでくれた人なんです。そこでアヤさんの同級生、バークレーを卒業してニューヨークで活動している奇才ジャズメンたちを紹介してもらったりもしまして、後に来日して菊地成孔さんのデイト・コース・ペンタゴン・ロイヤル・ガーデンにも参加したジェイソン・シャルトンと仲良くなったりもしました。で、アヤさんが日本に来るたびに僕は予定をとりつけて家に呼びピアノを弾いてもらっていて、「Electric Suicide」というアルバムの「雨のアウトバーン」という曲にも彼女のエレピが入っています。で、アヤさんは歌謡曲も大好きなので、僕の思うアヤさんの素養を完璧に活かしながらジャジーなエロい曲を作れば「テクマ!」作品として成立するのではないか、と思いこの曲を作ったんです。

ピアノを録音したのは3年ほど前で、その時はもっとオーソドックスな4ビートっぽいループのリズムだったのですが、「Cut」を作って今の僕なりのサウンドが確立された気がしたので、その流れに沿った、なんというか「無慈悲な打ち込み」でリズムなどを組み直しまして、そこにeliちゃんのコーラスを乗せて完成したのですが、この仕上がりにはかなり満足しています。

Electric Suicide (iTunes)

HKB48の曲を作ったハンサムは私だ。

ガイド:
「ヘイケイ★ビーナス」は、美保純さんと中村うさぎさんのユニット、HKB48(閉経B48)のための曲のデモトラックですが、今回初めてHKB48自体の存在を知りました。実際にHKB48によってPVが作成されたのでしょうか?

テクマ!:
ファンドを使ってお金を集めてPVを作るということだったのですが、目標額に達成しなかったので一旦流れてしまったようです。HKB48としてのヴァージョンも完成しているので、自費とかで低予算になってもいいから作ったりしてくれないかな、と思っています。このデモにある言葉を土台に美保さんとうさぎさんとスタジオで1時間で作った完成版の歌詞も凄くいいんですよ。

ちなみに最初に作った曲は美保さんにボツにされまして「もっと怖いやつ」と言われて作ったのがこれでして、Jakeさんに出したギターのオーダーは「トップガンのサントラみたいな派手なやつ。」で、サックスを吹いてくれたNATSUMENのいなっちへのオーダーは「ヤクザ映画を観て興奮したレディ・ガガに呼び出されて、こういうの吹いて、と言われた感じで。」でした。
  • 前のページへ
  • 1
  • 3
  • 4
  • 5
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます