土地活用のノウハウ/空室対策・賃貸管理・老朽化

相関関係!オーナーの広告チェックと物件の空室期間

入居者を見つけるために広告が重要であることは言うまでもありません。しかし、ただ広告すればよいというものではなく、物件の魅力をアピールすることで、効果に差がつきます。入居希望者の多くは図面チェックの段階で、何らかの魅力を感じないかぎり物件の見学に行くことはありません。募集図面が魅力的であることが、空室対策には決定的に重要になってくるのです。今回は、その募集図面のポイントについてお話しします。

谷崎 憲一

執筆者:谷崎 憲一

土地活用ガイド

入居者を見つけるために広告が重要であることは言うまでもありません。しかし、ただ広告すればよいというものではありません。物件の魅力を十分にアピールできているかで、効果に大きな差がつきます。物件のことをもっともよく知るオーナーこそが、ご自身の物件がどんな風に広告されているのか、十分な注意を払う必要があります。

部屋探しの8割はインターネットから

ネツト検索

インターネットから始まるお部屋探し

最近の部屋探しはインターネットでの検索から始まります。単身者であってもファミリーであっても、7~8割の人は、「部屋探しのときにはまずインターネットで検索する」と答えています。

それも不動産会社のサイトで探すより先に、グーグルなどの検索機能を使って、いくつかのキーワードを打ち込んで検索してみるのが普通です。このとき打ち込まれるキーワードには、入居者のニーズが端的に表れています。

たとえば「賃貸マンション」「文京区」と2つのキーワードを入力したとすると、この人の部屋探しの条件の一番目は住む地域であり、文京区あたりで部屋を探していることがわかります。

単身者の多くは、「住みたい街」を検索のキーワードとしています。それも女性の場合、自由が丘や代官山といったおしゃれで若い人に人気の街をキーワードにする場合が多くなります。その後に「賃貸」「格安」といったキーワードが入ってきます。

ファミリーの場合、検索キーワードが「子育て」だったり「有名中学校」かもしれません。そうしたキーワードで検索した場合、「子育て向き」「○○中学そば」といったPRをしている物件が引っかかったりします。あるいは「安全」であれば、建物や地域の安全性をうたっている物件がヒットします。

このようなインターネット検索におけるキーワードの動向をリサーチすることも、空室対策における重要なマーケティングのひとつです。

部屋探しを始めた人の多くが、インターネット検索によって家賃の相場や典型的な間取り、駅からの距離による価格の違いといった予備知識を得て、本格的に部屋探しを始めるのです。オーナーさんの場合、インターネットについてはやはり世代間ギャップがあるようで、こうしたデータを知ると「そこまでインターネットが中心になっているのか」と驚かれる方が多いようです。
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